こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
とある企業のアンケート調査(2020年7月)では、現在の日本で毎日コーヒーを飲む人の割合は約70%以上だそうです。
今の日本では、それだけの人にコーヒーが愛されています。
もちろんその割合の中には、一定数のインスタントコーヒー派がいますよね。
先に本記事の結論を言いますが、インスタントコーヒーって美味しいですか?
ハッキリ言って僕は好きではありません。
僕はコーヒー屋なので、毎日新鮮なコーヒーを挽きたて、淹れたてで飲んでいるので当たり前かもしれませんが。
インスタントコーヒー派を悪く言うつもりはまったくありませんが、僕が他人にコーヒーをおすすめする時にインスタントコーヒーを選ぶことは絶対にありません。
なぜおすすめできないのか、そして僕なりの解決策について解説していきますので、もしあなたがインスタントコーヒーで悩みや問題を抱えているなら最後までご覧ください。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
インスタントコーヒーは我らが日本人が生み出したコーヒーですので、その辺りは僕もリスペクトしていますよ。
それでは、さっそく本題へいきましょう。
【なぜインスタントコーヒーは不味いのか】
インスタントコーヒーってどうして美味しくないのでしょう。
先にも述べたように、インスタントコーヒーは日本人が発明したコーヒーです。
時間をあまりかけずに手軽に淹れて飲めるコーヒーは、当時はさぞ画期的なコーヒーだったのでしょう。
しかし、その”手軽さ”と引き換えに”美味しさ”が欠落してしまいました。
インスタントコーヒーは1899年のアメリカで、”加藤サルトリ博士”という人が発明しました。
インスタントコーヒーを発明したのは日本人だということを意外と多くの日本人が知りません。
次は、”加藤サルトリ博士”がどうやってインスタントコーヒーを作ったのかを解説します。
『インスタントコーヒーの生産方法』
インスタントコーヒーの生産方法は、一度抽出したコーヒー液を”真空蒸発缶”というものに入れます。
これに入れることによって、”水分”を抜き粉末にするのです。
この製法を”真空乾燥法”といい、これにより加藤博士はインスタントコーヒーを発明したのです。
加藤博士は1903年に”特許”を取得していますが、商品化するものの普及するには至りませんでした。
一方で、1906年に別の方法でインスタントコーヒーを作ったアメリカの発明家である”ジョージ・コンスタント・ルイス・ワシントン”も特許を取得します。
ワシントンは、「Red E Coffee」として製品化し、こちらは成功します。
▼インスタントコーヒーの製法としては以下のような種類があります。
・スプレードライ法
・フリーズドライ法
「スプレードライ法」
高温の乾燥筒の中に高温のコーヒー液を噴霧して素早く乾燥させる方法で、完成時には”微粉状”となる。
水に溶けやすい利点や量産性は高いが、製造時の熱で酸味が揮発し、苦味が強調されてしまう。
また、香味も揮発するため、極端ではないにしろ香りを損なう。
「フリーズドライ法」
コーヒー液を-40℃で凍結させた後に細かく砕き、真空状態にしてから水分を蒸発させる方法で、完成時は2㎜程度の粒状になる。
スプレードライ法に比べ香味は損なわれにくいが、手間がかかるため量産性が低い。
このため、スプレードライ法で作られた製品より価格は高めになる。
以上が代表的なインスタントコーヒーの製法になります。
『インスタントコーヒーは美味しくない』
製法の解説を見ればなんとなくわかりますが、どう考えても挽きたてのドリップコーヒーなどに比べ味は劣ります。
特に製法時の”揮発”による突出した苦味や香りの損耗が致命的です。
インスタントコーヒーの味と通常のドリップコーヒーの味を比較すると、インスタントコーヒーは味が単調で香りも良くありません。
これについては、製造時にすでに損耗してしまっているので、後からどうすることも出来ません。
スプレードライ法よりフリーズドライ法で作られたインスタントコーヒーの方がやや味は良いものの、それでも挽きたて淹れたてのコーヒーには遠く及ばないでしょう。
『インスタントコーヒーを美味しくできるのか』
先にも述べたように、美味しくないコーヒーを後から美味しくするなんてことは出来ません。
よく「インスタントコーヒーを美味しく淹れる方法」なんて情報を見聞きしますが、美味しくないものを後から美味しくするなんて出来ないです。
これに関してはハッキリ伝えた方がいいでしょうし、無駄な努力や時間を掛けさせるべきではないと思います。
例外として砂糖やミルクを入れて美味しくするといった方法もありますが、それではインスタントコーヒーが単体で美味しいということにはならないでしょう。
砂糖やミルクを入れることで好みの味に近づけることはできますが、それはインスタントコーヒーが美味しくないということでもありますよね。
要するに味を誤魔化さないと飲めない、ということです。
もちろん砂糖やミルクを入れない人もいるとは思いますが、本当に美味しいと感じているでしょうか。
コーヒーを飲む人なら、お店などで挽きたて淹れたてのコーヒーを一度は飲んだことがあるはずです。
そういったコーヒーに比べて味が劣っていることは承知で飲んでいるのではないでしょうか。
おそらく「コーヒーを淹れるのに手間をかけたくない」といった人もいるので、そういった意味ではインスタントコーヒーは重宝するのかもしれません。
しかしいくら手間がかからないとしても、いつまでも美味しくないコーヒーを飲むことに耐えられるでしょうか。
しかもその美味しくないコーヒーに手間を増やして美味しくしようとするなら、もうそれはインスタントコーヒーでなくて良いのでは?と僕は思います。
ですので、美味しいコーヒーを初めから購入して飲んでいた方がよっぽど手っ取り早く美味しいコーヒーを飲むことができますよね。
お湯を沸かしてインスタントコーヒーを溶かす時間と、珈琲豆から挽いてドリップで淹れるのにかかる時間は、それほど大差はないはずです。
次はインスタントコーヒーから卒業し、新しく美味しくコーヒーを飲む生活ができるよう僕からおすすめの珈琲豆を提案します。
【インスタントから挽きたての珈琲へ】
ここでいくつかのお店を紹介していきます。
紹介するお店のコーヒーを僕はすべて購入して飲んでいますので、そのあたりは安心してご覧になってください。
他の記事でもおすすめの珈琲豆の詳細記事がありますので、もっと詳しく知りたい方はそちらもご覧になってくださいね。
▼おすすめの珈琲豆通販の記事
【厳選】ここは美味しい!珈琲豆の通販おすすめ5選【実飲検証済み】
『土居珈琲』
ここのコーヒーは僕が一番おすすめしている珈琲豆です。
注文後に焙煎をするというスタイルですので、珈琲豆が新鮮そのものです。
袋を開けた瞬間に香るコーヒーの甘い匂いがたまらなく良いですよ。
土居珈琲さんは、老舗のロースター(焙煎所)で信頼も高く、珈琲豆の品質も高くて安心して注文することができます。
「土居珈琲初めてセット」は、お求めやすい価格ですし、味も酸味があるわけでもなく、苦いわけでもないので初めての方にも親しみやすいコーヒーです。
僕は豆での購入をおすすめしますが、土居珈琲さんでは粉での注文も可能です。
注文してから3日ほどで届くので、煎りたての美味しいコーヒーを味わうことができますよ。
▼ぜひご覧になってみてください。
『珈琲きゃろっと』
北海道にお店を構える「珈琲きゃろっと」さんです。
ここの店主の方は、ただの焙煎士ではありません。
コーヒーの国際資格で最も取得するのが難しいと言われている「コーヒー鑑定士」の資格を持っているんです。
この資格は数あるコーヒーの資格の中で最難関と言われ、試験の合格率は約3%ほどです。
そんな難関を潜り抜けたプロ中のプロが焙煎するコーヒーに興味が湧きませんか?
使用している珈琲豆自体の品質も高く、それを「コーヒー鑑定士」が焙煎しているなんて、めったにない最高の組み合わせです。
そんなクオリティの高いコーヒーを自宅でぜひ味わってみてください。
初回の購入は価格が安くなっていますので、お求めやすいのも嬉しいところです。
▼ぜひ一度きゃろっとさんの公式ページをご覧になってみてください。
『A&K COFFEE』
このお店は僕が運営するお店です。
ウチのお店も”完全受注焙煎”でお客様から注文を承っているので、煎りたての珈琲豆を提供させていただいています。
僕自身が酸味の強いコーヒーがあまり好きではないので、浅煎りのコーヒーは提供していません。
主軸としている珈琲豆の焙煎度合いは、中煎りと中深煎りの珈琲豆です。
酸味と苦味のバランスが一番良いため、そのようにしています。
また、A&K COFFEEの特徴として大量焙煎はせず、ご注文いただいたお客様の珈琲豆のみを焙煎する、というスタイルですので、他の注文と一緒に焙煎することはありません。
あくまでもご注文いただいたお客様だけの珈琲豆を丁寧に焙煎して提供させていただいてます。
珈琲豆の品質もスペシャルティコーヒー(一部プレミアムコーヒー)を取り扱っており、高品質な煎りたての珈琲豆を提供します。
▼興味があれば、ぜひご覧になってみてくださいね。
【コーヒーを美味しく飲む上で大切なこと】
コーヒーを美味しく飲む上で欠かせないことがあります。
それは、”新鮮なコーヒーを飲む”ということです。
これはコーヒーを美味しく飲むなら”絶対条件”になります。
このことからインスタントコーヒーを考えてみると、美味しくない理由がわかりますよね。
インスタントコーヒーはそもそも新鮮とかいうレベルではありません。
すでに抽出したコーヒー液を高温などにかけ水分を抜き、コーヒーの粉末にしていますよね。
こうすることでコーヒーの新鮮味は、ほとんど失われているのです。
インスタントコーヒーは、短い時間でコーヒーが飲めるということと引き換えに、新鮮さや美味しさを失ってしまっているのです。
想像してもらえば簡単にわかると思いますが、挽きたて淹れたてのコーヒーの美味しさに勝てるわけがありません。
手軽さと引き換えに美味しさを失ってしまうのでは、本末転倒な飲み物ではないかと僕は考えてしまいます。
『味と健康面からも考えるべき』
近年コーヒーの研究報告での多くは、”コーヒーは体に良い”と言われています。
コーヒーはその歴史を辿るとわかりますが、大昔からイスラム教の修行僧(スーフィー)たちが苦行を乗り越えるために煮出したコーヒーを飲用しています。
また、コーヒーの起源とされるエチオピアの”ヤギ飼いのカルディ”の話でも、山羊がコーヒーの木になっている果実(コーヒーチェリー)を食べて元気になったという話もあります。
コーヒーには気分を上げる効果やダイエットの効果、そして運動効率アップや集中力向上などの様々な効果が期待できます。
もちろん適度な摂取ということが前提になりますが。
ただし、コーヒーを飲んでいればどんなコーヒーでも健康になるかといえばそれは間違いで条件があります。
それは、”新鮮なコーヒー”を”ブラックで飲む”ということです。
これがないと上記で解説したような効果は望めません。
ですので、新鮮なコーヒーを飲むということは、美味しさはもちろん健康にも良いのです。
『インスタントコーヒー生活からの脱却』
ここまでいろいろとインスタントコーヒーについて言及してきました。
人それぞれ考え方はありますので、絶対とは言えませんし、コーヒーは嗜好品なので自分自身が美味しいと思えるならそれでいいんです。
しかしながら、世界のコーヒー事情や日本のコーヒー事情も昔とは違い大きく変化しています。
どんどん進化して品質も高く、美味しくなっているのです。
それを考えるとインスタントコーヒーばかり飲んでいるのは、単純にもったいないと僕は考えてしまいます。
せっかく美味しいコーヒーがあって、なおかつ健康にも良いならそっちを日常的に飲んだ方が良いと思うからです。
インスタントコーヒーの需要が高かった時代というのは、コーヒーの品質は低く、大量に生産され大量に消費されていた時代です。
そもそも味や健康に対して関心が低かった時代の産物です。
ですので、今までずっとインスタントコーヒーを飲んでこられた方は、ぜひこの機会に挽きたて淹れたてのコーヒーを飲み始めることをおすすめします。
きっと今までとは違い多くのメリットのあるコーヒーライフが過ごせるはずですよ。
【ま と め】
ここまでインスタントコーヒーについて解説してきましたが、冒頭でも伝えたようにインスタントコーヒーを嫌っているわけではありません。
ただ、いろんな面でインスタントコーヒーだと難しいことが多いので、その理由や解決策を提示させていただきました。
最後にもハッキリと言わせてもらいますが、インスタントコーヒーを美味しくすることは出来ません。
ここまでの解説でおわかりかと思いますが、そもそも美味しいコーヒーの条件から大きく外れてしまっているからです。
ですので、僕からは”インスタントコーヒーからの脱却”という解決策を提示しました。
これからの時代、自宅でのコーヒーの需要も増え続けます。
自宅へ来客があった時などにも、美味しいコーヒーを出せることは大切な”おもてなし”になってきます。
そんな時にインスタントコーヒーではなく、挽きたて淹れたてのコーヒーを提供できるように今からコーヒーそのものを見直してみてはいかがでしょうか。
ぜひあなたの素敵なコーヒーライフの参考にしてくださいね。
それでは、今回は以上で終わります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
こちらの記事もおすすめですよ。
【厳選】ここは美味しい!珈琲豆の通販おすすめ5選【実飲検証済み】
コーヒーに合うスイーツの記事はこちらからどうぞ。
【コーヒーに合うおすすめスイーツ】知って得する!贈り物にも喜ばれる逸品!
「概要欄」のコーヒーグッズはこちらから。
概要欄【おすすめコーヒーグッズ】
では、また次の記事で!
KINEOでした。
【A&K COFFEEからのお知らせです】
新鮮かつ高品質なコーヒー生豆をご注文頂いたお客様の為だけに厳選・焙煎する完全受注の自家焙煎珈琲豆のオンライン販売をスタートしております。
ご入り用、ご用命の際は下記リンクよりお申し付けください。
よろしくお願い致します。
https://akcoffee.shop/
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
コメント