こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
ミルクフォーマーには、100円から1,000円くらいのもの、そしてそれ以上の価格のものがあります。
今回は数あるミルクフォーマーの中から、”百均”で販売されているミルクフォーマーと美しいラテアートが描けると噂の”ナノフォーマー”を比較しました。
また、百均のミルクフォーマーでラテアートは出来るのか?というところも検証していますので、併せてご覧になってください。
結論的には、当然かもしれませんが百均のミルクフォーマーよりナノフォーマーを使ってラテアートした方が絶対に良いです。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
しかし中には「百均のミルクフォーマーでラテアートがしたい!」という方もいるでしょう。
そんな方は本記事をぜひ最後までご覧いただいて、今後の参考にしてください。
それでは、本題へいきましょう。
【百均のミルクフォーマーでラテアートって出来る?】
そもそもミルクフォーマーとは、温めたミルクを泡立ててフォーム(泡)を作り出す器具のことです。
しかしながら、ただ単にフォームミルクを作るだけではラテアートはできません。
ラテアートが出来るかどうかは、フォームミルクのクオリティ次第によって決まるからです。
それ以外にも絵柄を描く”技術”も関係してきますが、今回は描く技術についての解説は割愛します。
あくまでミルクフォーマーの”性能”にフォーカスして解説していますので、そのあたりご了承ください。
そしてラテアートというのは一つだけではなく、数種類あるのをご存知ですか?
もしかしたら、あなたが考えているラテアートが本記事で言うラテアートと認識が違っているかもしれません。
次はラテアートの種類について解説していきます。
▼ナノフォーマーのレビュー記事はこちらをどうぞ。
【ナノフォーマーをレビュー】ラテアートに最適か⁉︎その実力やいかに⁉︎
\ 低コストでラテアートを始めよう /
『ラテアートの認識違い』
ラテアートと一口に言いますが、実は何種類かのラテアートが存在します。
・ミルクピッチャーのみを使用して描く”フリーポア・ラテアート”
・アートピックを使用する”エッチング・ラテアート”
・モコモコのフォーム(泡)を利用して描く”3Dラテアート”
上記をすべてラテアートと呼びますが、難易度や作り方がかなり異なります。
本記事については、”フリーポア・ラテアート”を行う目的で解説していますので、もし目的が違ったなら別の記事をご覧になってください。
上記3種類の中で、一番難易度が高いのがフリーポア・ラテアートです。
後半では「百均のミルクフォーマーでもラテアートは出来るのか?」について動画内で検証していますので興味のある方は最後までご覧ください。
『目的によって使い分ける』
一応各ラテアートについて少しだけ解説しておきます。
「フリーポア・ラテアート」
先ほども述べたように、フリーポアの場合はミルクピッチャーのみを使って絵柄を描いていきます。
ラテアートの中でも難易度は高く、”丸”や”ハート”のような簡単な絵柄でもなかなか描けないものです。
僕の今までの経験では、丸やハートを満足に描けるようになるまで、平均して1ヵ月はかかると感じています。
もちろん個人差はありますが、それでも2〜3日程度で満足に描けるという人を未だに見たことがありません。
しかもフリーポアの場合、描く技術だけでなく、”フォームミルクの精度”がとても重要になってきます。
フリーポアを志す多くの人がミルクの精度が低いために最初でつまずいてしまうのです。
フリーポア・ラテアートにおいては、そのくらい”フォームミルクの精度”が求められるからです。
「エッチング・ラテアート」
エッチング・ラテアートについては、爪楊枝のような形状のアートピックを使用して絵柄を描いていきます。
よく”お絵描きラテアート”と呼ばれているのがこれに該当します。
詳しくは割愛しますが、エスプレッソとフォームミルクを混ぜ合わせた後に浮いている”クレマ”と呼ばれるエスプレッソ特有の泡を使って描く技法です。
クレマの他にもチョコレートソースやココアパウダーなどを使用することもあります。
上記の方法で、キャラクターや幾何学模様などを液面に描きます。
ですので、絵心さえあれば比較的誰にでも描けるラテアートです。
ラテが冷めない内に素早く描くというのも大切なポイントですね。
「3Dラテアート」
女性なら誰もが一度は見たことのあるラテアートではないでしょうか。
固めに泡立てたフォームミルクをラテの上に重ねていって、さらにチョコレートソースや食紅などで可愛いキャラクターなどを描いていく技法です。
アートがすぐに崩れないようにしなければならないため、フォーム(泡)の固さの”さじ加減”が大事になってくるラテアートです。
とはいえ難しい技術ではなく、一度フォーム(泡)の固さの感覚を掴んでしまえば誰でもできますし、あとは絵心の問題になってきます。
ここまでご覧いただいてわかるように、一番難易度が高いラテアートは”フリーポア・ラテアート”ということです。
▼ラテアート関連の記事はこちらから。
【ラテアートに自宅で挑戦】必ず必要な道具を解説!揃える物はコレだ!
【スチーミング次第で変わる味】
先ほどから述べているようにフリーポア・ラテアートでは、クオリティの高いフォームミルクを作り出すスチーミングの技術が必要になります。
この技術が誰もがつまずいてしまうポイントでもありますが、質の高いフォームミルクはラテアートが描きやすいというだけでなく、味に影響するのです。
モサモサでキメの粗い泡のフォームミルクでは、口当たりは悪く、飲んでいてもあまり美味しいとは感じないでしょう。
逆に滑らかでキメの細かいフォームミルクは、口当たりがよく、エスプレッソとよく混ざりあって美味しいラテになります。
このようにラテアートのフォームミルクは、ただ単に絵柄を描いているわけではなく、味に直結する非常に重要な要素を担っているのです。
百均のミルクフォーマーであれ、どんな高性能な器具を使用したとしても、結局は質の高いフォームミルクを作れないと話にならないということです。
▼スチーミングの詳細はこちらの記事から。
【ラテアートのスチーミング】上手にミルクを作るコツを解説します!
『ミルクフォーマーは電動一択』
ミルクフォーマーでフリーポア・ラテアートを行うなら、電動のもの一択です。
電動というのは、電池式のものや充電式のものを指します。
手動のタイプのものを使う人はほとんどいないと思いますが、必ず電動のものを使用するようにしてください。
安価なものでも高価なものであれ、先ほどから述べているように大切なのは”質の高いフォームミルク”です。
このことを忘れないようにして最適な器具や方法を選びましょう。
『美味しいフォームミルクの条件』
美味しいフォームミルクの条件は以下の通りです。
・フォーム(泡)のきめが細かい
・フォームの量が多過ぎない
・ミルクの表面に適度なツヤがある
・モサモサしてなく、サラサラとしてシルキー
上記のようなフォームミルクを目標にして作ると味も良いですし、ラテアートもしやすいでしょう。
また、今回はミルクフォーマーについて解説していますが、ミルクフォーマーの場合、味に関して大きなメリットがあります。
それは”加水”によって味が薄まることがなく、ミルク本来の味が保てるという点です。
通常の機械式エスプレッソマシンでは、マシン自体にスチーム機能があり、ほとんどのマシンは”蒸気(スチーム)”を利用してフォームミルクを作ります。
“加水”という現象は、エスプレッソマシンに付属するスチームチップ(先端部分)から蒸気が出るため、どうしてもミルクに水分が含まれてしまい、ミルクの味が薄まってしまうことを指します。
その点ミルクフォーマーの場合は、器具の先端部が回転しているだけなので、加水することがなく味が薄まることはありません。
その点だけで言えば、安価なミルクフォーマーの方が高価な機械式エスプレッソマシンより優れていると言えるのかもしれません。
▼家庭用エスプレッソマシンについてはこちらをどうぞ。
【家庭用エスプレッソマシンでラテアート】フリーポアに最適な機種5選!
【ミルクフォーマーの基本的な使い方】
ミルクフォーマーの基本的な使い方を確認していきましょう。
とはいえ、ほとんどの電動ミルクフォーマーは、電池を入れてスイッチを入れるだけです。
それ以外に気にするところと言えば防水かどうかくらいです。
百均のミルクフォーマーであれば、防水ではないはずですので、間違っても水で丸洗いは避けましょう。
それから、電池の持ちようによっては回転力のパワーに影響しますので、もしミルクフォーマーの回転が弱いようであれば電池を交換してみてください。
以上が基本的な使い方となります。
次はミルクのスチーミング要領を確認していきましょう。
『スチーミングのやり方を理解する』
ミルクのスチーミングは、大きく二つの工程で分かれています。
・泡立ての工程(スチーミング前半)
・撹拌の工程(スチーミング後半)
この二つの工程を意識しながらスチーミングを行うようにしてください。
まず”泡立ての工程”から説明します。
・ミルク表面からミルクフォーマーの先端部分が半分顔出すようにして差し込む
・その場所を維持したままスイッチを入れ回転スタート
・2〜3秒くらいでミルクフォーマーの先端部分を完全にミルクの中に埋める。
※前半の工程はご覧の通り早いですので、回転したらすぐに先端を埋めると覚えておけば良いと思います。
次に”撹拌の工程”です。
・前の工程が済んだら、ミルクフォーマーの先端部分がミルクから顔を出さないよう注意しながらひたすらミルクを撹拌する。
・目で見てもわかるくらいミルクが渦巻いているのを確認しながら行う
・ミルク表面に大きな泡がなく、少しツヤが出てきたら撹拌終了
※後半の工程では、先端部分がミルクピッチャーの底や側面に当たらないように注意してください。
以上の要領を踏まえてミルクのスチーミングを行い、徐々にクオリティを上げていってください。
『ミルクフォーマーのレシピ(一例)』
最後に一連のレシピを覚えてください。
・ミルクを50〜60度程度に温める
・温めたミルクにミルクフォーマーを差し込む
・スイッチを入れ、ミルクを泡立てる
・ミルクを回転させ、粗い泡を潰していく
・回転するミルクの液面にツヤが出てきたら終了
文章で読むと少々難しく聞こえますが、実際には難しいことはやっていません。
ですので、ミルクのスチーミングを実践しながら覚えていってくださいね。
【世界最高のミルクフォーマー】
スチーミングの要領が理解できたところで、次はミルクフォーマー自体の性能について解説していきます。
“百均のミルクフォーマー”と”ナノフォーマー”の2つの性能を比較しながら見ていきましょう。
2つのミルクフォーマーは、数多くあるミルクフォーマーの中でも両極の関係にあり、まさに”ピン”と”キリ”の差があると思ってください。
勘違いしてほしくないのは、百均のミルクフォーマーの性能ではラテアートができないということではありません。
ただ、確実に”やりづらい”はずですので、初心者の方が百均のミルクフォーマーを選んでしまうと、ただでさえ難しいラテアートがさらに難しくなってしまいます。
要するに百均のミルクフォーマーは、ラテアートを始めようとする”初心者には向いていない”ということです。
ラテアートを始めるにあたり、コストのことを考えて百均のミルクフォーマーを選んでしまうと思いますが、そもそも目的であるラテアートが出来なかったら本末転倒ですからね。
次はそんなラテアート初心者におすすめしたいミルクフォーマーを紹介します。
『ミルクフォーマーでラテアートならナノフォーマー』
ラテアート初心者には、”NANOFOAMER(ナノフォーマー)”という強い味方がいます。
本気でラテアートに取り組みたい人向けというのが前提ですが、ナノフォーマーならエスプレッソマシンを購入しなくても本格的なラテアートができます。
「ラテアートをやりたい!」と志しても、一番最初にネックになるのが”値段”ですよね。
その点ナノフォーマーなら、低コストでラテアートを始めることができます。
もちろん百均のミルクフォーマーよりは値段は高くなりますが。
しかしながら、百均のミルクフォーマーはラテアートをするにはかなり難しいですし、そもそもラテアートが目的で作られていません。
百均のミルクフォーマーの説明欄を見ればわかりますが、どこにもラテアートなんて記載していないし、記載してあるのはフォームミルクをコーヒーに混ぜるだけというごく単純なもの。
先にも述べましたが、ラテアートを上手に描くには、ラテアートができるサラサラのフォームミルクが作れることが条件です。
ラテアートを本気でやりたいなら、同じ低コストでも百均を選ぶのではなく、ナノフォーマーを選ぶべきですね。
『一つ上のお家カフェが実現可能』
ナノフォーマーさえ手に入れれば、お家カフェのメニューがワンランクアップします。
ナノフォーマーを使ってラテアートをするも良し、少しミルクをモッタリさせてカプチーノも良し、抹茶ラテを作ったって良いでしょう。
エスプレッソを抽出できないなら、チョコレートやココアでラテアートすることだってできます。
このように確実にお家カフェが充実することでしょう。
ナノフォーマーを手に入れるメリットは、何もラテアートができることだけではありません。
日々様々なメニューの選択肢が増え、お家カフェの魅力を最大限アップさせてくれることこそナノフォーマーを使うメリットではないでしょうか。
そして初心者がいきなり高価なエスプレッソマシンを購入するのは非常にリスクが高いです。
継続してできるなら良いですが、もし諦めたり続かなかった時にはそれなりの経済的ダメージを受けてしまいます。
ナノフォーマーは、そういった経済的リスクを回避できる上にラテアートを諦めたとしても他に使い道があり、とても重宝できる器具です。
使い方も至って簡単で、ほとんどの人は苦労することなくシルキーなフォームミルクを作ることができますよ。
それに価格も高価ではありませんので、もし紛失してしまったとしてもダメージは少ないはずです。
※価格に対する感覚は人によって異なります。
【動画で見る100均VSナノフォーマー】
今回の記事を執筆するにあたって、同時に比較動画も撮影しておきました。
もし興味があればご覧になってくださいね。
動画を観ればわかるように、フリーポア・ラテアートをやり慣れている僕でも百均のミルクフォーマーでラテアートは難しいと感じました。
動画内の比較でも明らかにナノフォーマーの方がクオリティが高かったですよね。
ナノフォーマーは、設計段階からラテアートをキレイに描けるように考えられて作られています。
ですので、その差が顕著に表れていた結果だと思います。
\ お家カフェの最強の味方 /
【ま と め】
ミルクフォーマーでラテアートをするなら”ナノフォーマー”一択というのが結論です。
ここまで解説してきたように、他のミルクフォーマーはそもそもラテアートのために作られていません。
しかもナノフォーマーならフリーポア・ラテアートやエッチング・ラテアート、3Dラテアートにだって対応できます。
ナノフォーマーは某クラウドファンディングにおいて記録的な支援金を集めたことでも有名です。
それだけナノフォーマーのプロジェクトは、ラテアートユーザーに支持されたということでもあります。
それでも百均のミルクフォーマーを選ぶかナノフォーマーを選ぶかはあなた次第です。
100円という確かに安過ぎる利点を取って難易度の高いラテアートに挑むか、それともナノフォーマーを使って確実に上達をしていくか。
二つに分かれるところだと思いますが、僕自身はナノフォーマーを強くおすすめしますよ!
\ 本格的なラテアートを低コストで始めよう /
それでは、今回は以上で終わります。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
▼ナノフォーマーのレビュー記事はこちらをどうぞ。
【ナノフォーマーをレビュー】ラテアートに最適か⁉︎その実力やいかに⁉︎
▼ラテアートのハウツー記事はこちら。
【ラテアートでハートを作る方法】コツを覚えれば誰にでも出来ます!
▼コーヒーグッズはこちらをどうぞ。
概要欄【おすすめコーヒーグッズ】
それでは、また次の記事で!
KINEOでした。
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A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
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