こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
世界最高峰と名高い”コマンダンテ C40 ニトロブレード”
今回は僕の所有するコマンダンテを使って、その実力や使用感などをレビューしていきます。
たくさんのコーヒー愛好家やコーヒーを生業とする人たちから愛されるコマンダンテですが、なぜそのような地位を確立できたのでしょうか。
現在では、本当にたくさんの手動コーヒーミルがありますよね。
そのたくさんの中からどうやって”世界最高峰”の名声を獲得してきたのでしょうか。
本記事では、そんな気になるコマンダンテの性能や実力、魅力などについて迫っていきたいと思います。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
もし本記事をご覧のあなたがコマンダンテの詳細に興味があるなら、ぜひ最後までご覧いただいて参考にしてください。
それでは、さっそく本題へいきましょう。
【コマンダンテとは】
ドイツを代表するコーヒーミル専門メーカーのCOMANDANTE(コマンダンテ)。
“職人の国ドイツ”は、かのザッセンハウスやEKグラインダーを生み出したコーヒーグラインダーの名門です。
Bernd Brauneさんという方がコマンダンテのCEOを務めていて、この方はアメリカのシリコンバレーにおいてエンジニアとしての経歴を持っています。
そのエンジニア経験を活かし、芸術とも呼ばれる手動コーヒーミルをこの世に生み出しました。
そして、世界バリスタチャンピオンシップで公式採用されている”EKグラインダー”とも比較検証されるほどの性能を誇り、数々のバリスタやコーヒー関係者に愛されています。
手動のコーヒーミルでここまでの評価を得ているのは、もはやコマンダンテくらいでしょう。
『世界最高峰の手動コーヒーミル』
「コマンダンテ C40 ニトロブレード」は、素材から何からコストを無視してまで高性能にこだわって作られています。
まさに”究極”のコーヒーミルを実現すべく、すべてにおいてその高いクオリティを感じることができます。
コマンダンテを購入すると、その専用の箱には「★GOOD CHOICE!★」の文字が刻まれています。
それは、「最上で最高のコーヒーミルをあなたは選び、手に入れた」と言わんばかりの文言です。
しかも箱を開かないとその嬉しい文字は顔を出さないので、箱を開いた時にグッとくるものがあります。
『高級でありながら希少』
コマンダンテのミルは、高性能とだけあって手動のコーヒーミルとは思えないくらい高級品です。
価格自体は3万円台後半くらいのものでしたが、その価値の高さからか近年は高騰し5万円を超えるまでのものも出てきています。
高性能に希少価値もプラスされ生産が追いつかない状況にもなっていますが、今なお世界中のファンから求められています。
決して安い買い物ではないコマンダンテの手動コーヒーミル。
これが希少になるほど多くの人々がコマンダンテを買い求めたのです。
現在まだまだ高騰が続き、欲しくても手に入らない人が多くいるのが現状です。
【コマンダンテの実力】
さて、ここからはコマンダンテの実力について解説していこうと思います。
僕の所有するモデルは、”ウェンジ”と”チョコレート”がありますが、今回は正式に生産の終わってしまった”ウェンジ”の方を使ってレビューをしていきます。
今回のレビューでは
・ベアリング性能
・ミル刃の性能
・粒度の均一性
・味について
この4点について見ていこうと思います。
ぜひ参考にしてください。
『ベアリング性能』
コマンダンテのベアリングは、正式には”ボールベアリング”と呼ばれます。
※ベアリングとは、回転する”軸”を支え、回転そのものを滑らかにするもの
少し手で弾いただけでも、いつまでも回転し続けそうな滑らかなベアリング。
若干傾斜のある台の上に置いただけでも、ハンドルが勝手に動いてしまうほど軽快なベアリングです。
コーヒーミルのハンドルはミルの中心軸に直結するものなので、ハンドルを回す時に起こる“ブレ”をいかに少なくできるかが重要です。
これをほぼ影響なくしているのが”ボールベアリング”です。
コマンダンテのベアリングは本当に滑らかで、珈琲豆を挽く時にも手助けとなり、とても挽きやすくなります。
『ミル刃の性能』
コマンダンテのミル刃は、“ニトロブレード”と呼ばれるとても高性能なミル刃を採用しています。
耐食性を向上させるためにステンレス鋼に窒素を添加した刃で、これが”ニトロブレード(窒素の刃)”と呼ばれる理由です。
本当に鋭い刃で、素手で触ると切れてしまうのではと思うくらい鋭利な刃になっています。
多くの手動コーヒーミルの場合、珈琲豆を弾く際に「砕く」や「すり潰す」などと表現しますよね。
しかし、このコマンダンテになるとその印象は一変します。
コマンダンテでは、完全に「切る」という印象に変わるからです。
「カリカリ」や「コリコリ」と表現していた音が、「サクサクッ」「ザクザクッ」というまさに切っている印象の音に変化します。
コマンダンテはそんなミル刃への”こだわり”をしっかりと特許とし、ミル刃の品質を保持しています。
『粒度の均一性』
ここからがコマンダンテの実力です。
ここでは、極細挽き〜中挽きまでの珈琲粉の粒度を見ていきましょう。
まずはエスプレッソ抽出に対応する極細挽きからです。
「極細挽き」(調整ネジ7ノッチ)
上の画像で右が極細挽きにした珈琲粉で、左が”微粉”です。
この挽き具合だと極細挽きと微粉の差がわかりづらいですね。
次にマキネッタなどに対応する細挽きです。
「細挽き」(調整ネジ20ノッチ)
上の画像を見るとわかるように、粒度がキレイに揃っていることがわかります。
若干拡大して映しているので、微粉が多く思えるかもしれませんが、実際はかなり微粉は少ないです。
最後はドリップなどに対応する中細挽きです。
「中細挽き」(調整ネジ30ノッチ)
この挽き具合でも均一に珈琲粉が揃っています。
そして、極細挽き~中細挽きになるにつれて“微粉”の量が少なくなっていっていることもわかりますよね。
ということで、いかがだったでしょうか。
どの挽き具合でも粒度が安定して揃っている印象ですよね。
また、“微粉”の量も少なく、対象となる珈琲豆の味の輪郭がハッキリと感じられそうな印象を受けます。
コマンダンテは、このようなキレイな粒度を実現できるからこそ、味がクリアで産地固有の風味特性を表現しやすいのです。
『味について』
ここでの味の評価については、ペーパードリップで飲んだ味を解説します。
抽出に使用したドリッパーは、一般的に広く普及している「ハリオV60」を使用しました。
使用する珈琲豆はコロンビアの中深煎り。
抽出湯温は88度。
15gの珈琲粉使用で、約12倍のお湯を使って180gまで抽出しました。
抽出したコーヒーを飲んでみると、想像していたよりもずっとクリアな味わいでした。
香り、酸味特性、コクや甘み、苦味といった味わいがそれぞれ際立っています。
抽出技術にもよりますが、後味の余韻がスッと消えていく心地良いキレ。
そんな印象を受ける味わいでした。
要するに低価格帯の手動コーヒーミルで挽いたコーヒーの味わいより、コマンダンテは比較にならないくらい”美味しい”ということです。
EKグラインダーとも比較される理由がわかりますね。
【コマンダンテの魅力】
コマンダンテの魅力とは、名実ともに業界随一であるというところです。
その最高峰のツールを自分の普段使いにできるという高揚感もありますよね。
コマンダンテのプロダクトは、精密かつ緻密であって、強固でありシンプルでもあります。
いかにもの凄い精度を誇る精密機械も、使用する人間が専門職などに限られてしまえば、あまり知識のない一般の人には使いこなすことは難しいです。
しかしながらコマンダンテのコーヒーミルは、精密であるにも関わらず”誰にでも”使用することができます。
もちろん基本操作などの初歩的な知識は必要でしょうが、ほとんどすべての人が使用できるものになっています。
そして、そのすべての精密さなどはコーヒーの”美味しさ”に直結しているのです。
「コーヒーをいかに美味しく飲むか」ということに、これだけのこだわりと緻密な設計を施してくれた製作陣に感謝ですよね。
使用すればわかりますが、使い勝手といい使い心地といい、本当に使いやすくて重宝します。
メンテナンスについても部品数が多くないため、とてもお手入れがしやすいのも高ポイントです。
一生物のコーヒーミルとして選んでも、後悔することはありませんよ。
【ま と め】
“コマンダンテ C40 ニトロブレード”はいかがだったでしょうか。
精巧に作られているコマンダンテの実力や魅力が伝わってくれたなら嬉しいです。
本文中でも述べましたが、コマンダンテのコーヒーミルは世界中で求められています。
これからもっと希少価値が上がり、今よりもっと高価なコーヒーミルになっていく可能性も高いです。
もし本記事をご覧のあなたがコマンダンテを手に入れることを悩んでいるのなら、ぜひ今のうちに手に入れることをおすすめします。
僕も早い方ではありませんでしたが、今となっては「あの時手に入れておいて良かった」と思えています。
良いものをできるだけ安く手に入れたい、というのが人情ですよね。
コマンダンテの市場価格がもっともっと上がっていく前に手に入れることが一番の最善策と言えます。
あなたの今後のコーヒーライフが、今よりもっと快適で素敵な時間となりますよ。
それでは、今回は以上で終わりにします。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
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それでは、また次の記事で!
KINEOでした。
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