こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
本記事では、大のFlair espressoユーザーである僕が「The Royal Grinder」を比較解説していきます。
フレアエスプレッソメーカーのファンならご存知の手動式グラインダーだと思いますが、その使用感やちょっとした比較などをしていますので、参考にしていただければ嬉しいです。
また「The Royal Grinder」の比較相手には、世界最高峰と謳われる「コマンダンテ C-40 ニトロブレード」を用意しました。
ご存知コマンダンテと言えば、高性能手動グラインダーの”横綱的存在”ですよね。
フレアエスプレッソメーカーが語る”高性能グラインダー”の精度は、世界最高峰のコマンダンテとどこまで勝負できるかが見所です。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
果たしてどんな結果になったのか、後述する比較内容で確認してみてください。
それでは、さっそく本題へいきましょう。
【The Royal Grinderとは】
「The Royal Grinder」とは、フレアエスプレッソメーカーから販売されている専用のコーヒーグラインダーです。
近年では、”高性能手動ミル”が各メーカーからこぞって販売されていますが、フレアエスプレッソメーカーからも専用の高性能ミルが発売されているんです。
このグラインダーは「PRO2」や「Signature」、または最近発表された「Flair 58」をお使いのフレアユーザーにとってはとても嬉しいものですよね。
マシンやグラインダーを同じメーカーで揃えることができる、というのはファンにとっては心をくすぐられるものではないでしょうか。
フレアエスプレッソメーカーの大のファンである僕も、もちろん揃えているのですが、その性能は本当に満足度の高い作りになっています。
かのクラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」において、多くの支持を得たメーカーですからそのクオリティはお墨付きです。
ここからは、そんな「The Royal Grinder」のスペックを見ていきましょう。
『スペック紹介』
それでは、スペックを紹介していきます。
「刃の材質」
リヒテンシュタイン製の硬化スチール刃(スイス製)
「粒度調整」
エスプレッソ~フレンチプレスまで、約72段階
「本体素材」
持ちやすいシリコングリップを採用
「独自機能」
リフト、ターン&ロック調整クラウン(上部で粒度調整が可能)
「粉受け部分」
キャップ式(ネジ式ではない)
以上のような特徴のある手動式グラインダーです。
『使用感について』
実際に使用してみた感想です。
任意の量の珈琲豆を入れて、いざハンドルを回してみるとかなり軽快に「ザクザク」と珈琲豆を砕いていく(切っていく)のがわかります。
人間工学に基づいて作られているだけあって、持ち手の部分もかなり持ちやすいです。
手動ミルの”キモ”とも言える”軸の安定性”についても、まったくグラつきなど感じず問題なし。
約18gの深煎りの珈琲豆をエスプレッソ用に挽きましたが、約50秒ほどで挽き終わることができました。
挽く時にそれなりの”力”は使いますが、安価なコーヒーミルと比べれば違いは歴然で、軽快に珈琲豆を挽くことができます。
ただ、粉受けの部分がキャップ式で、すこし外れやすいのがネック。
ハンドルを回している際に、一緒にキャップの部分を握っていないと下に落とす可能性があります。
それと、上部で粒度調整ができる仕様なのは嬉しいのですが、場所によってはロックしずらいところがあるので注意が必要です。
とはいえ、手動グラインダーとしての精度は総合的に見てかなり高いと感じました。
▼以下の動画で使用感を確認してください。
約72段階の粒度調整が可能なので、どの抽出アプローチにも対応することができるのも好印象。
このグラインダーが一つあれば、他の手動グラインダーは必要ないでしょう。
『気になる価格は?』
では、気になる価格面の解説です。
高性能手動グラインダーのデメリットと言えば、どうしても”価格”になってしまいますよね。
しかしながらこの「The Royal Grinder」は、高性能手動グラインダーでありながら高いコストパフォーマンスを実現しています。
正規販売価格は、なんと”21,480円(税込)”です。
税込み価格でこの値段は正直すごいと思います。
税抜きなら2万円を下回っているということですからね。
高性能手動グラインダーでありながらこの価格は企業努力の賜物だと思います。
コマンダンテやKINU、APOLLOなどの高性能ミルと価格を比較しても、ここまでコスパが良い高性能手動グラインダーはないでしょう。
某フリマサイトなどでコマンダンテの価格を見ると、ゆうに5万円を超えている現状ですが、コマンダンテはもともと4万円弱の価格です。
コマンダンテのもともとの価格と比較しても、1万円以上も低い価格ですから初めて価格を知った時は僕も驚きました。
【世界最高峰のコマンダンテと比較】
ここからは、僕の所有するコマンダンテと「The Royal Grider」を簡単に比較していきます。
コマンダンテは、「C-40 ニトロブレード Wenge(ウェンジ)」を使用します。
世界最高峰と謳われるコマンダンテは、「ワールドバリスタチャンピオンシップ」で公式採用されている同じくドイツ製の”EKグラインダー”と性能比較されるほどの性能を誇っています。
フレアエスプレッソメーカーの「The Royal Grinder」との比較ではどうでしょうか。
では、比較を見ていきましょう。
『世界最高峰との差はどれくらいなのか』
比較するのは、エスプレッソ挽きにした時の”挽く時間”にしました。
それに加えて、クリアなコーヒーの味に直結する”微粉量”も見ていきましょう。
ちなみに、微粉については”微粉セパレーター”を使って採取します。
▼微粉セパレーター
また、挽く珈琲豆はどちらも浅煎りの豆を15gとします。
【コマンダンテ】
・挽くまでにかかった時間/約4分15秒
・微粉の量/画像参照
【The Royal Grinder】
・挽くまでにかかった時間/約3分39秒
・微粉の量/画像参照
ということで、以上のような結果となりました。
浅煎りの豆15gを2回続けて挽いたので、とても疲れました。
高性能グラインダーとはいえ、豆が硬い浅煎りを挽くのはどちらも結構時間がかかりました。
しかし驚いたのが、挽き終わった時間が「The Royal Grinder」の方が早かったことです。
今回はわざと浅煎りの珈琲豆を使用して挽いたのですが、明らかにコマンダンテの方がハンドルが”引っかかる”回数が多かったです。
浅煎りの珈琲豆を15g挽くとなると、さすがにどちらのグラインダーも引っかかったんですが、「The Royal Grinder」の方が明らかに回数が少なかったです。(動画も参照ください)
そして”微粉量”に関しても見てもらうとわかるように、ほとんど大差ありません。
気持ちコマンダンテの方が少なかった印象はあるものの、その差は”微差”でしょう。
粒度の均一性に関しても、両者の違いは僕の目にはほとんど変わらないように感じました。
比較をしてみることで、世界最高峰のコマンダンテとここまで渡り合えることがハッキリとわかりました。
※ただし、挽く力や挽く速度に個人差や”ブレ”が生じるので、あくまでも参考程度に捉えてください。
『性能と価格は妥当なのか』
ここでは、「The Royal Grinder」の性能と価格について解説していきます。
特に気になるのは、その性能と価格が妥当なのか?という点ですよね。
結論から言うと、当然価格は適正です。
と言うか、先にも解説したようにコストパフォーマンスの高さは”業界一”といっても過言ではないはずです。
コマンダンテとの比較をご覧いただいたように、その性能差はほとんどありません。
にも関わらず、約2万円で購入出来るというのは、かなりすごいと僕は思います。
逆に「この価格でこの性能の手動グラインダーが作れるんだ」と思ったほどです。
フレアエスプレッソメーカーの企業努力があって実現している価格ですので、僕自身はかなり満足しています。
本当にこのグラインダーが一つあれば、他にグラインダーは必要ないと思いますよ。
【The Royal Grinderの現状】
「The Royal Grinder」の現在の在庫は、フレアエスプレッソ・ジャパンの公式サイトから確認することができます。
今の現状では、Amazonや某フリマサイトでは売り切れ、もしくは取り扱いがありません。
しかし、もしAmazonなどで売られていたとしても、公式より高額で売られることは確かなので、在庫のある内に公式サイトから購入するのが吉です。
また、正規に購入した場合は、適正な使用によりますが「3年間保証」を受けることができ、何かあった際も対応してもらうことができます。
※無効となる条件については、公式サイトで確認してください。
最後に、グラインダー使用時の注意点です。
・水洗い厳禁
・粒度調整は、豆を入れてから行わない。
・清掃後に調整ねじを締め直す際は、もっとも粗い調整で締め直す。
・珈琲豆を挽く際は、キャッチカップ(粉受け部分)もしっかりと握って挽くこと。
・初めて使用する際は、約10gの珈琲豆を挽いて、挽き終わった粉は捨てる。
以上が使用上の注意点となります。
実際に使用する時は、よく確認して使ってください。
【ま と め】
ここまでフレアエスプレッソメーカーの専用グラインダー「The Royal Grinder」の解説をしてきました。
ご覧いただいていかがだったでしょうか。
かなり高性能で優れたグラインダーであることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
これを一つ所有しておくだけで、普段のコーヒーライフがかなり有意義なものになるはずです。
また、手動グラインダーですので、キャンプやバーベキューなどのアウトドアに持っていくことも可能です。
このあたりは、電動のグラインダーではなかなか難しいところですよね。
「ちょっと友人の家でコーヒーを淹れたい」なんて時にも非常に便利で大活躍しますよ。
こんな高性能な手動グラインダーを持ち運べるというのも、このグラインダーの大きな利点ですよね。
ぜひ一度公式サイトをご覧になってみてください。
それでは、今回は以上で終わります。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
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それでは、また次の記事で!
KINEOでした。
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