こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
近年バリスタ志望ではなくても自宅で趣味としてラテアートに挑戦する人が増えていますね。
僕自身も独学でずっとラテアートをやってきましたが、こうした現状をとても嬉しく思っています。
今回はそんな僕自身の経験も踏まえて、ラテアートをするにあたって”必要な道具”というのを解説していきます。
「バリスタ目指して始めたわけじゃないけど、続けていたらいつの間にかバリスタになってた」
なんて人もいますから、続けていた趣味がそのまま仕事に、なんてことも充分あり得ますよ。
お家でラテアートをしている人が”アマチュア”とはいえ、”プロ”以上に上手な人もたくさんいます。
ですので、ぜひあなたも必要な道具を揃えてラテアートに挑戦してみてください。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
何よりフリーポア・ラテアートができるようになると、自宅に来客時はもちろん普段のコーヒーシーンが華やいで今よりもっと素敵な日常を手に入れることができますよ。
それでは本題へいきましょう。
【フリーポア・ラテアートに挑戦する】
まずはラテアートの種別を解説します。
ラテアートには、大きく分けて2種類の手法があります。
・フリーポア・ラテアート
・エッチング・ラテアート
上記の2種類の方法です。
今回の記事では、フリーポア・ラテアートに焦点をあてて解説していきますので、エッチング・ラテアートに関しては割愛します。
フリーポア・ラテアートとは、ミルクピッチャー(ミルクジャグ)でフォームミルクを作り、そのミルクを使用してミルクピッチャーのみでアートを描いていく手法です。
少しだけエッチング・ラテアートに触れておきます。
この手法はミルクピッチャーも使用することもありますが、その他に”チョコソース”や”ココアパウダー”などを使用する手法ですので、比較的難易度は低いです。
また、型板(アートプレート)やエッチングピックも併用するのが特徴です。
対してフリーポア・ラテアートはというと、前述の通りミルクピッチャーのみを使用してカップ内でミルクの”対流”を利用してアートを描いていきます。
ですので、エッチング・ラテアートより難易度は高くなります。
『知っておくべきこと』
フリーポア・ラテアートに挑戦するにあたって、まず初めに”知っておくべきこと”を解説します。
一番に認識しておいてもらいたいのが、「諦めずに継続する」ということです。
これは何事においても同じことが言えますが、目標や目的を果たすためには「諦めずに継続する」ということが何よりも大切だからです。
何事においても継続できる人より”諦めてやめていく人”の方が圧倒的に多いです。
ですので、諦めずに続けるというだけでも、目標達成に近づける上位数パーセントの人間に入れるのです。
まさに「継続は力なり」というワケです。
よほど才能のある人でない限りは、フリーポア・ラテアートはそれなりに時間を費やすと思います。
“コツ”としては、「自分のペースでいい」「こんなもんでしょ」くらいの余裕をもった気持ちでいることが大切です。
繰り返しになりますが、続けることで誰でも自然とスキルアップしていきますから「継続する」ということをまずは心掛けましょう。
『バリスタ必須の作業行程』
バリスタ必須の作業行程とは
・ドーシング(コーヒー豆を挽く作業)
・レベリング(挽いた粉を平らにならす作業)
・タンピング(平らにした粉をタンパーで押し固める作業)
という3要素がバリスタ必須の作業行程です。
自宅でラテアートに挑戦する人に対してなぜこの事を解説するかというと、ほぼバリスタと同じ作業行程をあなたも自宅で行うからです。
ですので上記の作業行程は覚えておくといいでしょう。
もちろん”珈琲豆”ではなく、”コーヒー粉”で買ってきてラテアートをするという方の場合はこの限りではありません。
その場合は、ドーシング(豆を挽く作業)の工程が省かれます。
とはいえ、せっかく自宅でセミオートのエスプレッソマシンを使用してラテアートをするワケですから、美味しいラテにしたいですよね。
ですので、僕は豆の状態から挽いた”挽きたてのコーヒー”を推奨します。
当然ですがラテが美味しい方がテンションも上がりますよ。
【ラテアートに必要な道具】
それでは実際にフリーポア・ラテアートに必要な道具を紹介していきます。
『エスプレッソ専用グラインダー』
エスプレッソを抽出するには、エスプレッソ専用のグラインダーが必要になってきます。
通常のドリップ用のグラインダーがありますが、一番細かい設定にしたとしてもエスプレッソを抽出するには挽き目(メッシュ)が粗過ぎるんです。
エスプレッソ専用グラインダーになると、ものすごく細かい粒度調整が可能になり、同じエスプレッソ用でも”細かく~粗く”というように調整することができます。
通常のグラインダーで一番細かくしても、エスプレッソ抽出には適しません。(粗過ぎるため)
マキネッタくらいの抽出器具であれば大丈夫ですが、エスプレッソだと本当に細かくできなければエスプレッソを抽出できない、ということを理解しておいてください。
エスプレッソ専用グラインダーの記事は、他で詳しく解説していますのでそちらをご覧になってください。
コーヒー全般に言えることですが、珈琲豆のグラインドはコーヒー抽出の一番最初の”重要なプロセス”にあたります。
コーヒーの玄人たちは、「マシンよりグラインダーの方が大事」と、必ず口を揃えて言います。
マシンの性能は多少譲っても、グラインダーは良いものを選ぶという人が圧倒的に多いです。
また、初めからしっかりとしたグラインダーを揃えた方が後から買い直すこともないので、特によく考えて購入することをおすすめします。
▼エスプレッソ専用グラインダーの詳細記事はこちらから。
【エスプレッソ専用グラインダーのおすすめ】マシン選びより重要な理由
『エスプレッソマシン』
ここで言うエスプレッソマシンとは、セミオート(半自動型)タイプのエスプレッソマシンのことを指します。
エスプレッソマシンは、大きく分けると
・フルオート(全自動型)
・セミオート(半自動型)
・直火式エスプレッソマシン(マキネッタ)
・ポータブル(携帯型)エスプレッソマシン
・カプセル専用エスプレッソマシン
と、このように分けられます。
今回はフリーポア・ラテアートをするということで、セミオートタイプ(半自動型)のエスプレッソマシンのみを紹介します。
他のタイプでもラテアートをすることは可能か?という疑問があると思いますが、これに関しては「NO」です。
できなくはないのですが、向き不向きがあったり、ラテアートをするにあたっていろいろと買い足さなくてはならないので、僕はおすすめしません。
できるだけフリーポア・ラテアートに適したエスプレッソマシンを選ぶことをおすすめします。
▼僕がおすすめする手頃な価格で優秀な家庭用エスプレッソマシンはこちらです。
▼こちらの記事でもっと詳しく解説しています。
【家庭用エスプレッソマシンでラテアート】フリーポアに最適な機種5選!
ちなみにエスプレッソマシン選びは、グラインダーの次に大切なことですよ。
ぜひあなたのスタイルや好みに合ったマシンを選んでくださいね。
『ミルクピッチャー』
冒頭でも解説したように、フリーポア・ラテアートはミルクピッチャーのみでアートを描きます。
ですので、ミルクピッチャーが必須となります。
一口にミルクピッチャーと言っても、いろんなサイズがあるので注意です。
ピッチャーサイズの一例として
・12oz(約350ml)
・16oz(約500ml)
・20oz(約600ml)
と、この他にもさまざまなサイズがあります。
僕が一番最初に購入するのにおすすめするサイズは、12ozです。
最初の内は1杯だけに集中できればいいので、特に大きなピッチャーは必要ありません。
12ozの場合、ラテカップのサイズが6~8oz(一般的なカップサイズ)だったとするとサイズがちょうど良く使いやすいはずです。
また、ピッチャーと手のサイズも関係してきますから最初の内はあまり大きいサイズのピッチャーは使わない方が無難です。
慣れてきたら大きくしていく感じでいいと思います。
僕がおすすめするメーカーは、「WPM」というメーカーです。
ラテアートをする人は必ず知っているメーカーですし、多くのプロのバリスタも使用していますので安心して使っていただけます。
ノーブランドなどの安価なピッチャーはあまりおすすめしません。
下手なものになると、ピッチャーの口が微妙に中心からズレていたりして余計にラテアートがやりにくくなってしまいます。
ですので、最初からそれなりに良いピッチャーを使うことをおすすめします。
『ラテアートカップ』
ラテアートをする上で意外と見落としがちな“カップ選び”
実は一口にカップと言っても様々な形状のカップがあります。
その中にはラテアートを描きにくいものや描きやすいものまであります。
なぜこのようなことが言えるのかというと、フリーポア・ラテアートはカップの中で”対流”を利用してアートを描く必要があるからです。
この対流を上手く起こしやすいカップの形状とそうでない形状があるため、カップの形状にも気を配らなければいけません。
ここではおすすめのラテアートカップともっと詳しく解説している記事を紹介します。
「LOVERAMICS(ラブラミクス)」
ラブラミクスは、香港にあるカップ&ソーサーのメーカーです。
このメーカーのカップは、世界バリスタ選手権大会の公式カップとして採用されているので、ラテアートに最適なカップと言えます。
ラブラミクスの商品の中で「egg(エッグ)」というカップが公式に採用されました。
僕の経験上、適したカップでラテアートをするのと適していないカップとでは”対流”の起こりやすさが全然違うと感じています。
上達するにあたって、最初からラテアートに適したカップを使用することを時間効率の観点からもおすすめします。
▼ラテアートカップについての詳細記事はこちらから。
【ラテアートの作り方】カップの選び方も大切!”対流”を利用して描こう!
『ドーシングファネル』
ドーシングファネルとは、ドーシングの際の補助具です。
グラインダーからポルタフィルターにコーヒー粉を入れる時に粉で溢れないようにこの道具を使用します。
有るのと無いのではかなり違うので、一つ持っておくことをおすすめします。
この道具に関しては、エスプレッソマシンに付属のポルタフィルターのサイズに合わせて揃えてください。
サイズを間違えてしまうと他に使いようがないので、充分注意してくださいね。
『ディストリビューター』
ポルタフィルター内に入れたコーヒー粉を均一にしていくことを「ディストリビューション」と言います。
この「ディストリビューション」をサポートしてくれるのが上記画像の「ディストリビューター」です。
ポルタフィルター内にコーヒー粉を入れて軽く粉を均(なら)したら、ディストリビューターを上から置くようにして右回しに回転させます。
するとあっという間にポルタフィルター内のコーヒー粉がキレイに平らになります。
ディストリビューターは、使用することで粉が均一になりやすく、エスプレッソの抽出が安定しやすくなります。
より一層美味しいエスプレッソが抽出しやすくなるということです。
ですので、ぜひディストリビューターは揃えていただきたいです。
『タンパー・タンピングマット』
次に紹介するのは、「タンパー・タンピングマット」です。
前述した”タンピング”をする際に使用する道具が「タンパー・タンピングマット」です。
前項のディストリビューターでコーヒー粉を均(なら)したあと、このタンピングによりコーヒー粉を押し固めます。
「バリスタ必須の作業行程」で解説した3要素の最後の工程です。(タンピング)
この工程が終わると、実際にエスプレッソの抽出に入ることができます。
僕がおすすめするタンパーは、「定圧タンパー」というものです。
これは誰がどのようにタンピングしても、定圧(一定の圧力)でタンピングすることをサポートしてくれます。
タンピングの強弱により、エスプレッソの味に変化を与えることが可能ですが、最初はとりあえずきちんとタンピングできることが大切になります。
ですので、この「定圧タンパー」をぜひ使ってみてください。
タンピングマットは、タンピングをする際のテーブルなどを保護するために使用するゴム製のマットです。
意外とやってしまうのが、タンピングの際に手が滑って床などにコーヒー粉をぶちまけてしまうことです。
ゴム製のタンピングマットを使用することで、そのような起こりがちな失敗も防ぐことができます。
タンピングは必ずタンピングマット上で行うようにしましょう。
『ノックボックス』
最後は「ノックボックス」です。
これが何かというと、要は抽出後のコーヒーケーキ(コーヒーかす)を捨てるボックスのことです。
ノックボックス上部にある棒にポルタフィルターごと打ち付けて、ポルタフィルターからコーヒーケーキを出します。
「コンコン」っと2回ほどポルタフィルターを打ち付ければ簡単にコーヒーケーキが出せますし、そのまま専用のゴミ箱として使えるので非常に便利です。
とはいえ使用するのは自宅でしょうから、あまり大きなノックボックスは必要ありませんので、サイズの合ったものを選んでくださいね。
以上で『ラテアートに必要な道具』の紹介を終わります。
【フリーポア・ラテアートに挑戦する楽しさ】
ここではフリーポア・ラテアートに挑戦する楽しさを解説します。
僕の経験からで恐縮ですが、これまでフリーポアに取り組んできて”良かった点”をいくつか挙げてみたいと思います。
・おうちカフェのクオリティが圧倒的に向上
・コーヒーリテラシーが必然的に上昇
・友人・知人の来客時に楽しんで味わってもらえる。
・SNSに積極的にアップしていくことで同じ志の人達と繋がることができる。
・テーブルフォトがどんどん上達する。
・あまり好きではなかった牛乳をたくさん飲むようになる。
あくまで僕個人の見解ですが、このような”良かった点”がありました。
また、コーヒーは”ドリップ系”と”エスプレッソ系”で大別されますが、どちらも経験することでコーヒーの知識が広く・深くなります。
もちろん勉強次第ではありますが、このような付加要素もフリーポアに取り組むことで得られたと考えています。
『おうちカフェが充実』
フリーポア・ラテアートに挑戦することで、おうちカフェのクオリティは圧倒的に向上します。
やり始める人が多くなってきたとはいえ、実際に自分の身の回りにラテアートができる人はそう多くはありません。
そうなると友人・知人からすると貴重な存在になります。
そして必然的にコーヒーリテラシーも上昇するので、コーヒーのことならアイツに聞け的な感じで頼られることも必然ですよね。
いつの間にかそういった状況もモチベーションになりラテアートの向上に繋がっていった気がしています。
ちなみに自宅に来客時、ラテアートで”おもてなし”する時には、それなりに緊張しますのでとても良い練習になりますよ。
『SNSに投稿しよう!』
これは個人の問題なのであまり強くは言えませんが、できればSNSに投稿していった方がモチベーション的にもいいと思います。
実際に僕はずっとコーヒー系で発信をしていて、SNS上で多くの人と繋がることができました。
最初のうちはただひたすら下手なラテアートの投稿でしたが、それでも仲良くしてくれた人がいたりしました。
そしてそれがいつしかモチベーションになっていき上達させてもらえたと思っています。
「一人で黙々とやりたい。」という方以外はぜひSNSへ積極的に投稿して、それをモチベーションにして頑張ってみるのも手ですよ!
【ま と め】
今回は「フリーポア・ラテアートに必要な道具」ということで解説してきましたがどうだったでしょうか。
あなた自身の悩みや疑問の解消に繋がったなら嬉しいです。
後半の記事内容は、恥ずかしながら僕の経験からフリーポア・ラテアートの良さを伝えさせていただきました。
この記事を最後までご覧いただいた方に、フリーポア・ラテアートの良さが伝わっていたらとても嬉しいです。
ただ、あくまで僕の経験上の話なので、違う楽しみ方をお持ちの方はそれを大切にしていただきたいと思います。
ラテアートを続けていると、それぞれのレベルで必ず”壁”にあたります。
どうしても上手くいかない、できない。といったことが長く続くこともあります。
しかしそんな時は冒頭で伝えた「諦めずに継続する」ということを思い出してください。
諦めさえしなければ必ず”壁”は超えられますので。
僕もまだまだ上手ではないので、ぜひ一緒に頑張れたら嬉しいです。
それでは、今回は以上で終わりたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ラテアートのための機種選びはこちらの記事で。
【家庭用エスプレッソマシンでラテアート】フリーポアに最適な機種5選!
ラテアートを上手く描くにはカップ選びも重要です。
【ラテアートの作り方】カップの選び方も大切!”対流”を利用して描こう!
「概要欄」のコーヒーグッズはこちらから。
概要欄【おすすめコーヒーグッズ】
それではまた次の記事で!
KINEOでした。
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A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
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