こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
ラテアートに挑戦し始めて、失敗を繰り返していると
「何が原因で上手くいかないんだろう…」
「自分の何がいけないんだろう?」
このようにいろいろと原因を追求し始めると思います。
ラテアートが上手くなるには、数をこなすことも大切ですが、もしかすると使用しているカップに問題があるのかも知れませんよ。
がむしゃらに数をこなして遠回りするより、一度立ち止まって違う視点から見つめ直してみるのも上達の近道だったりします。
僕も過去を振り返れば、もっと早く気付ければよかったっていうことがたくさんあります。
この記事では、ラテアートを描く上で大切な”カップ選び”について解説します。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
いままで見ていなかった視点から現状を見直してみると、意外とすんなりアートが上手く描けるかもしれませんよ。
それでは、さっそく本題へいきましょう。
【ラテアートのカップってどんなの?】
世の中には様々なカップがありますが、その中にはラテアートを意識して作られているカップがあります。
一般的なサイズの物だと「ラテカップ」、大きめの物だと「ラテボウル」なんて呼びますね。
ちなみに「カプチーノカップ」というのも存在しますが、また形状の違うものになりますので今回は割愛します。
総じて言えることは、カップ自体に厚みがあり、カップ底面が”丸み”を帯びているのが「ラテカップ」や「ラテボウル」の特徴です。
『ラテアートに適したカップとは?』
ラテアートは、”対流”を利用して描いていくスキルです。
カップの中にスチーミングしたミルクを注いでアートを描いていくわけですが、ただ単にミルクを注ぐだけでは上手く描くことはできません。
“対流”を意識し、”対流”を活かしてアートを描けるようになることが上達の近道と言えます。
ですので、ラテアートに適したカップとは、この”対流”がカップの中で上手く起こせるカップのことです。
次はラテアートに適したカップの特徴を解説していきますので、今お使いのカップと照らし合わせてみてください。
もしくは、これから選ぶカップの参考にしてみてくださいね。
『ラテアートに適したカップの特徴』
先ほど少し触れましたが、ラテアートに適しているカップの最大の特徴は
・カップ底面が”丸み”を帯びている
・カップの”フチ”の部分が広がっていない
・カップ自体に”厚み”がある。
・カップの内側に装飾などがなく、滑らかである。
・カップの形状が丸いこと(デザインなどで湾曲していない)
このような特徴のカップがラテアートに適していると言えます。
ですので、上記のような特徴を満たしているカップを選ぶ、または使用することをおすすめします。
【ラテアートのカップの選び方】
先ほどの解説でもうご理解しているかもしれませんが、もう少しだけ解説します。
ここではなぜ上記のような特徴がラテ、またはラテアートに適したカップなのかを説明します。
『各特徴がラテアートに適している理由』
『カップ底面が”丸み”を帯びている』
カップの底が丸くすぼまっているお陰で、注ぎこんだミルクがカップ全体にうまく回り、”対流”を活かすことができます。
カップの底が平たくなっているようなカップでは、注ぎこんだミルクがうまく回ることができず”対流”を起こしてアートを描くことは難しいです。
『カップの”フチ”の部分が広がっていない』
カップの”フチ”とは、飲む時に口をつける部分のことです。
ここの部分が広がっている(開いている)ような形状のカップは、ラテアートの理想の”対流”が起こせません。
ラテアートができなくはありませんが、慣れが必要だったりと、ラテアートを始めたての初心者の方には不向きと言えます。
『カップ自体に”厚み”がある。』
この厚みに関しては、ラテアートを上手く描くことにはあまり関係しませんが補足として解説しておきます。
ラテやカプチーノなどの飲み物は、適温が約65度、あっても約70度くらいの温度帯になります。
ですので、ホットコーヒーのような温度帯では飲むことができません。
これにはスチーミングしたミルクが影響します。
一般的にラテアートを描く際の最適なミルクの温度は、約60~70度と言われています。
これ以上の高温にミルクをさらしてしまうと、ミルクのたんぱく質が壊れてしまったり、ミルクの”甘み”が失われてしまうためです。
ということから約60~70度が適温になるわけです。
なので、カップの厚みがないとそれだけ早く冷めていってしまい、美味しいラテやカプチーノを楽しむことができなくなるのです。
このことからカップの厚みは、ラテやカプチーノには大切な要素と言えます。
『カップの内側に装飾などがなく、滑らかである』
コーヒーなどを楽しむ際に美しいカップで楽しむこともあるかと思います。
僕もビンテージやアンティークのカップが大好きで集めていますが、残念ながらこれらはラテアートを描くには不向きなカップが多いです。
ロココ調やヴィクトリア調のカップは、内側にも装飾されていることが多く、ミルクを注いだ時の対流を邪魔してしまう可能性が高いです。
また、カップも薄いため全般的にラテやカプチーノには向いていません。
お好きな方は非常に残念なのですが。
もちろん挑戦することは可能ですので、「自分の好きなカップでやるんだ!」という方には止めるつもりはありません。
『カップの形状が丸いこと(デザインなどで湾曲していない)』
これも上記の解説と同じです。
要はラテアートを描くことを想定されていない作りになっているのでおすすめしません。
カップの形状がデザインで湾曲していたりするものは、ラテアートを描くのに使用するのはやめた方が良いです。
もちろん先ほどと同じように、好きでやるならこの限りではありませんので自由にラテアートを楽しんでください。
【おすすめのラテアートカップ】
ここでは、ラテアートに特化したラテアートに最適なカップの紹介をしていきます。
これらのカップを使用してラテアートに挑戦した方が圧倒的に早く上達すること間違いなしです。
以下のどちらのカップもバリスタに愛用されていて、とても使いやすく見た目も気に入るはずですよ。
『LOVERAMICS(ラブラミクス)』
ラブラミクスは、香港のカップ&ソーサーのメーカーです。
ここのメーカーは世界バリスタ選手権大会の公式のカップとして選ばれています。
そのラブラミクスの商品の中で「egg」というカップが公式に選ばれました。
当然そのクオリティの高さはお墨付きで、ラテアートを描くにはうってつけのカップです。
また、厚みがあってぼってりとした可愛らしい見た目も好印象でテンションが上がります。
カラーバリエーションも豊富で、全9種類から選ぶことができます。
せっかくですので、世界バリスタ選手権公認のカップを使ってラテアートに励んでみてはいかがでしょうか。
『ORIGAMI(オリガミ)』
「ORIGAMI」は、日本の美濃焼で有名な岐阜県土岐市で誕生したメーカーです。
この「ORIGAMI」をおすすめするポイントは、”400年以上ある伝統技術の美濃焼とバリスタが共同開発して作られた”という点です。
また、とても計算されて作られているカップで、飲み口にあたる部分とカップの中央から底面にかけて厚みを変えているんです。
こうして計算されて作られているため、ラテアートを描く際に重要になる”対流”が起こりやすくなっており非常にラテアートが描きやすくなっています。
そしてこちらもカラーバリエーションが豊富にそろっており、全11種類から選べるようになっています。
【最適なラテアートカップのサイズは?】
ここでは、ラテアートに最適なカップサイズについて解説します。
そもそもラテアートには、カップが大きければやりやすく、小さければやりづらいという特徴があります。
多くのカップサイズの表記を見ると「オンス表記」の物が多く、なかなか一目ではわかりづらいですよね。
エスプレッソカップ(2~3oz)で描くと、それはラテでもカプチーノでもなく”マキアート”になるので注意してください。
一般的にラテアートに適したカップサイズは、6oz~8oz(180ml~240ml)程度です。
これだけチェックしてから揃えれば間違いありませんので、必ず確認してから決めるようにしましょう。
「オンス表記」がわからない方は、よく覚えておいてくださいね。
【失敗している原因はカップかも?】
ラテアートには、さまざまな要素があり一概に「コレだけできれば大丈夫」ということは言えません。
大きくは上手く調整されたエスプレッソの抽出、キメの細かいミルクのスチーミングなどが代表的な重要ポイントです。
しかし僕がいままで見てきた中で、カップに気を使っている人はそう多くありませんでした。
僕の方から「カップにも気を使ってラテアートに適したカップを使うといいですよ」と伝えると「使うカップも大切なんですね」と返って来ることもしばしばありました。
皆さん結構カップには気を使っていない印象を受けたんです。
それからしばらくして「カップを変えたらすごく描きやすくなりました」なんて報告されたりして、なるほど、意外とカップの大切さって知らない人が多いんだな、と改めて考えさせられました。
ですので、今回の記事では「カップ選びの重要性」について共有したくて執筆しました。
もちろん上級者になればこのことは認識済みでしょうけど、初心者の頃って僕も含めて結構知らなかったりするんですよね。
ですので、もし「知らなかった」という方はこれを機にカップを見直してみませんか?
意外とすんなり上達するかもしれませんよ。
【上手くなってきたらグラスにも挑戦してみよう!】
番外編として、慣れてきたらカップではなくグラスにも挑戦してみませんか。
いままで解説してきたカップの形状とは大きく異なって、難しくなるかと思いますが挑戦してみるとこれも面白いですよ。
カップとは違い、グラスは透明なのでミルクのフォーム量が確認できたりして、自分のスチーミングの技術を見てとれます。
ラテとカプチーノ、フラットホワイトでミルクのフォーム量が変わりますが、カップでは確認できないですがグラスでは目でフォーム量を確認できるんです。
また、カップ以外の形状でラテアートを描くとしたら縦長のグラスや紙コップになると思います。
もし将来的にバリスタ勤務や自分でカフェなどをやりたい方は、今のうちに挑戦しておくといいかもしれませんね。
ラテアートを描く形状というのは、大きくはカップか縦長のコップなので、どちらもできれば店内・店外どちらにも対応できるようになるでしょう。
ですので、先のこと次第ではありますが興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
【ま と め】
それでは今回のまとめです。
冒頭からラテアートを描くにあたって「カップの選び方は大切」と解説してきました。
ご覧になってみていかがだったでしょうか。
もしこの記事をご覧になったあなたが「あまり気にしていなかったな」ということでしたらこれを機にカップを見直してみる価値はあります。
また、途中でも解説しましたがラテやカプチーノは、どちらかと言うと”ぬるめ”です。
ということからも自分以外の人にラテやカプチーノを提供する時、すぐに冷めてしまわないような気配りも必要だと思います。
とはいえ、最たる目的はご自身が上手にラテアートを描くことが目的ですので、まずはそれに集中しましょう。
僕の経験上、ラテアートは意外とちょっとしたことですごく上達することがあります。
ですので、小さなことでも取り入れてみることをおすすめします。
素敵なラテアートライフを送ってくださいね。
それでは今回はこの辺で終わります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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それではまた次の記事で!
KINEOでした。
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