こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
あなたがラテアートをする際、ミルクのスチーミングにはどれくらい気を使っていますか?
キレイなラテアートを描くには、質の高いミルクが必要です。
ラテアートの絵柄ばかりに気を取られ、肝心のミルクのスチーミングがおろそかになっては出来るものもできません。
今回はそんな質の高いミルクのスチーミングができるように解説していきます。
あなたがもしスチーミングでつまずいているなら、ぜひ最後までご覧いただいて参考にしてください。
また、記事の中で動画による解説も行っていますので、そちらも一緒にご覧いただければさらに理解を深めることができるはずです。
僕自身も過去に何度もつまずいてきたので、その経験も共有できればと思います。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
スチーミングで”やるべきこと”さえ理解してしまえば、必ず上手にできますので早く要領をつかんでしまいましょう。
それでは、本題へいきましょう。
【上手なスチーミングの流れ】
上手なスチーミングをする上で大切なことは、ミルクピッチャーに対して適正の量のミルクを使うことです。
1杯のラテを作るのにカップサイズが6oz~7ozだとすると、約150ml~170mlほどのミルクを使います。
そしてスチーミングする直前まで冷蔵庫などでミルクを冷やしておくことも大切です。
なるべくキンキンに冷やしておいた方がスチーミングには有利になります。
なぜ有利かというと、スチーミングは開始直後から温度が上昇し、約65度~70度に到達で終了します。
このことから、開始温度が低ければ低いほど長くスチーミングができるので、より長くミルクを撹拌することができます。
ただ冷蔵庫がない環境などでは、この限りではありません。
それでは、次に実際のスチーミングの要領を見ていきましょう。
『前半でフォーム(泡)を作り出す』
スチームノズルの先端をミルクに入れて「いざスチーミング開始」といきたいところですが一つ注意しなければならないことがあります。
それはスチーミング開始直後は、フォーム(泡)を作るより先にミルクを回転させることが先になるということです。
ミルクが回転するのを確認してからフォーム(泡)を作っていく、という流れになります。
やってはいけないことは、いきなりフォーム(泡)を作り始めることです。
これをやってしまうと、ミルクが飛び散るか大きくて粗い泡だらけになってしまいますので注意してください。
もう一度確認しましょう。
・ミルクの中にスチームノズルを深く入れる。
・ミルク自体を回転させる。
・ピッチャーを少しずつ下げていき細かいフォーム(泡)を作る。
前半はこの順序でミルクをスチーミングしていきます。
『中~後半は撹拌に専念する』
前半の手順で細かいフォーム(泡)を作ったら、次は撹拌をしていきます。
中~後半にかけては、ほとんど撹拌のみを行っていくイメージで大丈夫です。
大切なのは、ミルクをしっかり回転させながら撹拌を行うということです。
これにより、前半で作った細かい泡をさらに撹拌で小さく潰していきます。
ここでよく聞くスチーミングの問題があります。
それは、ミルクの回転方向は”縦回転”なのか”横回転”なのか、という問題です。
これに関しての僕の回答は、”横回転”が正解です。
撹拌をしている時に、上から見てキレイにミルクが回転していれば問題ありません。
ですので、横回転を意識しながらピッチャーの位置を微調整して後半のスチーミングを行ってください。
【スチーミングの例(動画)】
ここでは実際に僕がスチーミングした動画をご覧ください。
使用しているマシンは、家庭用エスプレッソマシン(デロンギ・デディカ・EC680)です。
この動画では、デロンギのデディカを使用していますが、違う機種になっても基本は変わりません。
ただ、マシンごとのパワーの違いがありますので、そこは自分の使用しているマシンの性能に合わせてスチーミングしてください。
スチーミングの”前半”と”後半”でやるべきことをしっかり理解して行ってくださいね。
▼ナノフォーマー(Nano Foamer)でラテアートする選択肢もあり
【ナノフォーマーをレビュー】ラテアートに最適か⁉︎その実力やいかに⁉︎
【スチーミングのダメな例】
ここでスチーミングのダメな例を紹介していきます。
いま一度あなたの普段のスチーミングと比較してみてください。
何か良くなるキッカケがあるかもしれませんので、よく確認してみてください。
『フォーム(泡)が粗い』
典型的なダメな例の一つ、フォームが粗いパターンです。
こうなる人はスチーミングの時に「チッチッチッ」という小さな音ではなく、「ボコボコッ」などと大きな音がしているはずです。
そして撹拌不足(回転不足)のため、最後まで泡が粗いままになるのも原因です。
前述した通り、スチーミングの当初はミルクを回転させることです。
その次に徐々にピッチャーを下げて空気を含ませてフォーム(泡)を作ります。
コツは前半の早い段階で細かい泡を作り出し、あとはひたすら撹拌に専念することです。
『フォームの量が多い』
これに関しては単純に前半での泡を作り出す時間が長いです。
この場合は、いくら細かい泡を作っても泡の量が多いので、モタッとしたミルクになってしまいアートが描きにくくなります。
ハートのように”置く”ようにして描く絵柄ならまだ出来るかもしれませんが、それ以前にスチーミングを見直した方がいいです。
また、泡の量が多いとスチームミルクとフォームドミルクが分離しやすくなり、やはりラテアートが難しくなります。
適正なフォーム(泡)量を作るために、使用しているマシンの特性などを把握してスチーミングしてください。
マシンによってスチームのパワーが強かったり弱かったりしますので、そのマシンに合ったスチーミングが必要になります。
『フォームが少な過ぎる』
これに関しては、単純にフォーム(泡)を作る時間が少な過ぎます。
もう少し泡を作り出す時間を長くとってみた方がいいですね。
もしくは使用しているマシンのスチームのパワーが弱いことが考えられます。
スチームのパワーが弱いと、そもそもキレイなミルクのスチーミングができません。
そもそもパワーが適していないマシンの特徴として、「スチーミングしてもミルクが回転しない」ということが挙げられます。
もしお使いのマシンがこのような傾向にあるなら、別のマシンを使う方が話が早いと思います。
適していないマシンでいくら頑張っても、時間が無駄になってしまう可能性が高くなってしまうので。
もし適正なスチーミングをしているのに、ユルユルで泡のないミルクしかできないのであれば、マシンを疑ってみましょう。
【スチーミングはラテアートの”キモ”】
ミルクのスチーミングは、ラテアートをする上で超重要な工程です。
正直これができなければ、ラテアートの上達は見込めないでしょう。
キレイなアートにばかり目が行きがちですが、それらは上手なスチーミングがあってのことです。
ですので、ミルクのスチーミングをしっかりと理解し、描きたいアートに適したミルクを作れるようになってください。
キレイで美しいラテアートは、質の高いミルクのスチーミングがあってこそ、ということをよく覚えておきましょう。
【ま と め】
今回はラテアートに不可欠なミルクのスチーミングについて解説してきました。
改めてスチーミングの大切さに気付いた人も多かったのではないでしょうか。
マシンをお持ちの方は、すぐにでも実践できますのでチャレンジしてみてください。
しつこいようですが、お使いのマシンの特性を把握してスチーミングすることが大切ですよ。
また、スチーミング前半でやるべきこと、中〜後半でやるべきことを頭で理解しながら実践してください。
あなたが納得できるミルクのスチーミングができたら、きっとラテアートも上手くできるはずですよ。
それでは、今回は以上で終わります。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
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