こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
今回は、【フレンチプレスでのコーヒーの淹れ方】ということで、画像とともに解説していきます。
この「フレンチプレス」というコーヒー器具をあなたはご存知でしょうか?
金属フィルターで抽出する「フレンチプレス」でのコーヒーは、コーヒーオイルを含んでいるため、そのコーヒー豆の「本来の味」を楽しむことが出来ます。
僕はこの「フレンチプレス」での味や手軽さ、インテリア性も好きで結構使うのですが、本当に抽出が簡単で美味しくコーヒーを淹れられるのでとてもオススメです。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
「フレンチプレス」って何?というところから歴史や抽出方法までを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
それではさっそく本題へいきましょう!
【フレンチプレスとはどんな器具?】
フレンチってくらいだからフランスから来たと思うかも知れませんが、実はちょっと違うんですね。
「フレンチプレス」と聞いて「紅茶」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、歴史を振り返ってみるとそう思っていた方は驚きますよ。
ということで、ここからは「フレンチプレス」の歴史をザックリ解説していこうと思います。
とても古くからあるコーヒーの抽出器具なんですよ!
「フレンチプレス」の歴史
「フレンチプレス」は、その名前から想像できるようにフランスでその原型ができたと考えられています。
しかし特許を取得したのは、1929年にイタリア人デザイナーの「アッティリオ・カリマーニ」という方が特許を取得しました。
フランス人かと思ったらイタリア人だったんですね。
フランスでその原型はできたみたいですが、後に先ほどのイタリア人デザイナーが変更を加えて特許を取得したそうです。
現在は2020年ですので、約100年ほど前から存在するコーヒー器具なんですね。
それほど長く愛されてきたコーヒー器具ということです。
ちなみに「フレンチプレス」は様々な名称で呼ばれていて
「プレスポット」
「カフェプレス」
「コーヒープレス」
「コーヒープランジャー」
といった名称で呼ばれているようです。
これらは主にヨーロッパの呼び方であって、日本で言う「フレンチプレス」の呼び名は、主にアメリカやカナダの呼び方になります。(「コーヒープレス」とも呼ばれる)
参考: Wikipedia https://ja.m.wikipedia.org/wiki/
そして日本の方が結構勘違いしていることですが、「フレンチプレス」はもともとコーヒーを抽出するために作られたのですが、「紅茶」の抽出器具だと思っている人が多いみたいです。
それはこの「フレンチプレス」が日本に入って来た時に「ドリップコーヒー(ハンドドリップ)」が主流だったためか、なぜか「紅茶」の抽出器具と考えられてしまったようです。
もちろん紅茶を抽出することも出来ますが、そもそも「コーヒーの抽出器具」だということを覚えておいてくださいね。
「フレンチプレス」の構造と抽出手順
「フレンチプレス」は、現代のプレス系の抽出器具の先駆け的な存在です。
今は「アメリカンプレス」だったり、「エアロプレス」だったりと様々なコーヒーのプレス器具が出ていますよね。
これらは総じて「浸漬法」という抽出方法でコーヒーを抽出しています。
コーヒーの抽出方法は、「透過法」と「浸漬法」に大別されます。
「透過法」は、上から下へお湯をコーヒー粉に透過させて抽出しますが、対する「浸漬法」はコーヒー粉をお湯に全て浸してしまう抽出方法です。
「透過法」・・・ペーパードリップ、ネルドリップ、エスプレッソ、急冷式アイスコーヒー等
「浸漬法」・・・フレンチプレス、エアロプレス、サイフォン、水出しアイスコーヒー等
このように分類されます。
「フレンチプレス」の構造はとてもシンプルで
上記の画像のように「金属のフィルター」なので、ペーパードリップのようにコーヒーオイルを取り除くことなくダイレクトにそのコーヒー豆の個性を味わうことが出来ます。
「フレンチプレス」以外でもそうですが、金属フィルターの場合コーヒーの微粉も一緒にカップに入るため、苦手な人もいるかと思います。
底に沈殿した微粉は飲まないようにするのが金属フィルターの飲み方なので、一緒に覚えておくと良いですよ。
コーヒーの液の上澄みだけを飲むということですね。最後まで飲み切らないということです。
▼このような感じで微粉が沈殿します。
抽出手順はというと
・お湯を沸かしてコーヒー豆を挽きます。
・「フレンチプレス」のシリンダー内に挽いたコーヒー粉を全部入れます。
・適温になったお湯を半分まで注いで30秒程蒸らします。
・目的の抽出量までお湯を注ぎます。
・プランジャー(蓋)をして4分間待ちます。
・4分経ったら金属フィルターを押し下げて完成です。
このような感じですごくシンプルで簡単なんです。
すべての工程で5~6分もあれば完成します。
では次は実際に抽出の仕方を解説していきます。
写真で見る「フレンチプレス」での抽出の仕方
▼ではさっそく淹れていきましょう!
▼お湯を沸かしてコーヒー豆を挽きます。
コーヒー豆の挽き目ですが、「フレンチプレス」は「粗挽き」ですので注意してください。(上記画像参照)
▼お湯をケトルに移して今回は温度が90度まで下がるのを待ちます。サーモメーターがない方は1分ほど待つとちょうど良いですよ。
▼待っている間にプランジャーを外して中に挽いたコーヒー粉を入れます。この時に粉を平らにならしてください。
▼抽出を始めます。(お湯を入れると同時にタイマーをスタートします。)
当初は半分までお湯を注いで30秒間蒸らします。
▼30秒経ったら目的量までお湯を注ぎます。
▼プランジャーをセットして4分間待ちます。
▼全工程で4分経ったら金属フィルターをゆっくり押し下げて抽出完了です。
この時に手の重みで金属フィルターが下がるくらいが丁度良いスピードかと思います。
▼このような感じでコーヒー粉は下に集められます。
▼事前にカップを温めておくことを忘れずに。
▼最後に温めておいたカップにコーヒーを注いで完成です。
以上で抽出の解説を終わります。
冒頭でも解説しましたが、この「フレンチプレス」で淹れるコーヒーの味の特徴は、金属フィルターということもあり「コーヒーオイル」まで楽しむことができます。
ですのでペーパードリップのように、ペーパーがオイルを吸着してしまうということがありません。
このことから「コーヒー本来の味」がすることで親しまれているコーヒー器具なんです。
そのコーヒー豆が持つ本来の味が楽しめることが、この「フレンチプレス」の醍醐味なんです。
その上シンプルで誰にでも美味しくコーヒーを淹れられますよ。
【ま と め】
では今回のまとめです。
ここまでご覧いただいていかがだったでしょうか?
このフレンチプレスでの抽出は、本当に簡単で非常にオススメの抽出方法の一つです。
これまでの解説からもわかるように、この抽出器具が1920年代からいまだに残っているということは、やはり美味しいからですよね。
それだけ多くの人達に親しまれてきたコーヒーの器具ということなんです。
またヨーロッパ生まれだからか、お洒落な雰囲気もあり存在感があります。
僕が所有する「メリオール社」のゴールドのフレンチプレスは、カッコ良くてすごく気に入っています。
僕のラッキーカラーがゴールドということもあって、非常に気に入ってるんです。
現在の「フレンチプレス」でもゴールドのタイプはありますので好きな人は使ってみてください。
「メリオール社」はもう存在しませんが、有名な「ボダム社」ではこのゴールドタイプのフレンチプレスを販売していますので気になった方は下記からご覧になってみてください。
僕の記事ではコーヒーグッズはインテリアにもなると言っていますが、この「フレンチプレス」の存在感なんてまさにという感じですね。
【コーヒーグッズでお洒落なインテリア作り】決定版
使いやすくて長く愛用できてインテリアにもなるこの「フレンチプレス」
ぜひ使ってみてください。きっと気に入るはずですよ。
では今回はこの辺で終わりにします。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
美味しいコーヒーには美味しい珈琲豆が必須条件です。
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