こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
この記事は、コーヒーのさまざまな淹れ方を集約した”まとめ記事”になります。
一口にコーヒーの淹れ方と言っても本当にたくさんあるんですよ。
それだけコーヒーの世界は奥深いってことが良くわかります。
まったく同じコーヒー豆でも、淹れ方が変わるだけで味が全然変わってしまうなんてこともしばしば。
コーヒーは奥深くて本当に楽しい世界です。
この記事をご覧になりながら、お気に入りの淹れ方を見つけていただけたら幸いです。
また、もしコーヒーの淹れ方で悩んだ時はこの記事のことを思い出して、再度ご覧になって解消していただけたらと思います。
目次から必要な淹れ方を見つけて、必要なところだけご覧になってくださいね。
それではさっそく本題へいきましょう。
【ペーパードリップ(プアオーバー)】
まずはド定番の”ペーパードリップ”からいきましょう。
ペーパードリップは、海外では”プアオーバー”なんて呼ばれている抽出方法ですね。
少しだけペーパードリップの歴史を解説します。
ペーパードリップは、1908年にドイツの”メリタ・ベンツ女史”によってこの世に生み出されました。
お気付きの方もいると思いますが、今では誰もが知るコーヒー企業の「メリタ(Melitta)」の創業者です。
現在では主流となったペーパードリップは、すでにその歴史は100年を超えているんです。
100年以上の時を経て、さまざまな試行錯誤を繰り返しながら現在のペーパードリップがあるんですね。
100年を超えて人々に愛され続けているところは、コーヒー界の「リーバイス」と言ったところでしょうか。
それではペーパードリップの淹れ方を見ていきましょう。
『一般的なペーパードリップ(透過式)』
一般的なペーパードリップはもちろんご存知かと思いますが、カフェや喫茶店でよく見る抽出方法です。
コーヒー豆を挽いて粉にし、ペーパーの中に入れてお湯をかけてコーヒーを抽出していく方法です。
コーヒーの抽出方法には、大きく分けて2種類の方法があります。
・透過式(お湯をコーヒー粉に透過して抽出する方法)
・浸漬式(お湯または水にコーヒー粉をすべて浸して抽出する方法)
以上の2種類に大別されます。
ペーパードリップについては、”透過式”にあたります。
では透過式のペーパードリップはどのような特徴があるのでしょうか。
【ペーパードリップの特徴】
・透過式により、重力のみでお湯を透過させていく
・ペーパーがコーヒーオイルを吸着するため、味がスッキリとクリアになりやすい。
・淹れ手の技量により、味に変化をつけることができる。(特に円錐形のフィルター)
・片付けが楽
以上のような特徴があります。
また、フィルターの形状で少し変わるのでその特徴も。
【フィルターの形状の違い】
これには”円錐形のフィルター”と”台形型(扇形)のフィルター”があります。
▼それぞれの特徴は以下です。
「円錐形」
・淹れ手の自由度が高い(技術差が大きい)
・味の再現性が台形型に比べると低い
「台形型(扇形)」
・もともと”家庭用”として開発されたのが台形型のフィルター
・淹れ手の技術差による味のブレが少ない
・円錐形に比べて味の再現性が高い
以上のような特徴があるので、フィルターを選ぶ際は参考にしてください。
以上のような特徴を活かしたのがペーパードリップでの抽出です。
詳細の淹れ方については、下記リンクからどうぞ。
【コーヒー初心者向け!】コーヒーの美味しい淹れ方【簡単解説】
では次にペーパードリップでも「浸漬式」の抽出の仕方を見ていきましょう。
『ペーパードリップ(浸漬式)』
では今度は「浸漬式」での抽出を解説します。
実はこの浸漬式での抽出はあまり知られていません。
ですが明らかに「透過式」より簡単で、かつ美味しくできるので僕個人的にはこの「浸漬式」をおすすめしています。
抽出方法については、浸漬式なのでコーヒー豆を粉に挽いたら、あとはすべてのコーヒー粉をお湯に浸してしまうだけです。
これだけやっておけば、あとは時間(4分程度)が来るのを待つだけになります。
透過式のようにあまり神経を使わなくて済むのがこの浸漬式の良いところなんです。
そして時間が経ったらあとはペーパーフィルターで抽出したコーヒー液を”濾す”だけです。
淹れ手の技術も必要ありませんし、なによりコーヒーが美味しく淹れられるのでおすすめの抽出方法です。
ぜひ試しに実践してみてください。
詳細解説は、下記リンクからどうぞ。
【コーヒー初心者向け】オススメの抽出方法と器具 【コスパ良し!】
次はペーパーでのアイスコーヒーの作り方を見ていきましょう。
『急冷式ドリップアイスコーヒー』
ではペーパーでのアイスコーヒーの作り方です。
“急冷式”というのは、ドリップサーバーに氷を入れて上から落ちてくるコーヒー液を文字通り急冷するというやり方です。
この方法は日本では一般的ですが、海外ではあまりやられていないそうで、「日本式」なんて言われているそうですよ。
浸漬式での「水出しアイスコーヒー」のことは「コールドブリュー」の名で良く知られていますが。
さて話を戻して急冷式での淹れ方です。
やり方自体はとても簡単です。
サーバーに氷を入れたらあとは通常通りのペーパードリップを行うだけです。
ですので、ペーパードリップができる方なら誰にでもできるアイスコーヒーの淹れ方になります。
ただ1点だけ注意点があります。
それは、いつものドリップよりアイスコーヒーの場合はコーヒーを”濃く”淹れるということです。
よくアイスコーヒー作りの失敗談で聞くのは
「味が薄くなってしまって美味しくない…」
「淹れたあとに氷で冷やしてもなんか美味しくない…」
ということをよく聞きます。
これは単純にコーヒーが薄くなってしまっているのが原因です。
アイスコーヒーを作る際は、氷の分を計算して作らなければいけません。
しかし抽出後に温かいコーヒー液を氷で冷やしても大してコーヒーが冷えず、さらに美味しくなくなるんです。
ではどうすれば良いのか?
それは感覚で淹れるのではなく、レシピ(公式)に沿って淹れれば解消されます。
失敗をしているほとんどの人は、通常のドリップレシピで氷を使って冷やしているので、当然冷やすために使用している氷の分だけ薄くなるんです。
また、使用するコーヒー粉量に対して、注ぐお湯の量も変わってくるのでちゃんとしたレシピで淹れるということが美味しいアイスコーヒーを作る”コツ”です。
急冷式でのレシピ(公式)の詳細は下記リンクから確認してください。
【アイスコーヒーの美味しい作り方】急冷式ドリップで淹れる簡単レシピ!
ぜひ参考にして美味しいアイスコーヒーを作ってくださいね。
【カフェオレの作り方】
次に紹介するレシピは、「カフェオレ」です。
カフェオレとは、ドリップベースのコーヒーをミルクで割った飲み物です。
カフェなどのメニューを見ると、大抵のコーヒードリンクは”ドリップベース”のものか、”エスプレッソベース”の飲み物に分けることができます。
その中でもドリップベースである「カフェオレ」について解説します。
フランス語が語源のCafé au lait(カフェ・オ・レ)は、主にフランスで愛飲されているコーヒードリンクです。
ホットでもアイスでも同じように、ドリップで抽出したコーヒーをミルクで割って作ります。
若干ホットよりアイスの方が”濃いめ”に作る必要がありますが、作り方はほとんど大差ありません。
カフェオレを作る際の”コツ”については、珈琲豆の選び方になります。
お好きな産地の珈琲豆で構いませんが、必ず“深煎り”の珈琲豆を準備しましょう。
そうすることでミルクや砂糖と合わせても、コーヒー感が薄れないカフェオレを作ることができます。
そしてドリップでコーヒーを抽出する時、普段通りに抽出するのではなく、使用するコーヒー豆(粉)量×10倍の抽出量(コーヒー抽出液)というのを意識してください。
一般的なドリップコーヒーは、使用するコーヒー豆(粉)量×13~14倍の抽出量(コーヒー抽出液)ですので、これよりも”濃く”抽出するということです。
・コーヒー豆(粉)量×10倍の抽出量(コーヒー抽出液)
というのを覚えておいてください。
こちらの記事でカフェオレの作り方について詳細解説しています。
【ドリップで美味しいカフェオレの作り方】ホットもアイスも失敗しない方法!
【ネルドリップの淹れ方】
ここでは「ネルドリップ」について解説していきます。
ネルドリップというのはご存知でしょうか?
「名前は聞いたことあるけど詳しくは知らない。」といった方も多いのではないかと思います。
ネルドリップとは、ネル生地を使用してコーヒーをドリップする抽出方法です。
ネルドリップの「ネル」とは、洋服で「フランネルシャツ」ってありますよね?
実はあのフランネル生地のことなんです。
そのネル生地で抽出したコーヒーのことを「ネルドリップコーヒー」と言います。
歴史については諸説ありますが、ヨーロッパで誕生したということは間違いないようです。
ペーパードリップは100年超えの歴史がありますが、ネルドリップに関しては1711年とか1821年という説がありますので、その歴史はとても深くなっています。
ではネルドリップという抽出方法は、どのような特徴があるのか見ていきましょう。
【ネルドリップの特徴】
・コーヒーの成分はよく通すが、コーヒーの”微粉”は通しにくい。
・ペーパードリップではコーヒーオイルがほとんど紙に吸着されてしまうのに対し、ネルドリップは程よくコーヒーオイルを通す。
・上記のことからネルドリップは、味の質感がトロッとして丸みのある印象のコーヒーになる。
以上のような特徴がネルドリップにはあります。
単純にペーパードリップは”クリアでスッキリ”、ネルドリップは”トロッとして丸い印象”と覚えておくといいと思います。
ネルドリップの詳細な解説については下記リンクから確認してください。
【ネルドリップで淹れる本格コーヒー】抽出方法や管理方法まで解説!
ご自宅で喫茶店のようなネルドリップコーヒーに挑戦してみてくださいね。
【サイフォンコーヒーの淹れ方】
サイフォンコーヒーについては、どのような印象をお持ちでしょうか。
「プロのバリスタが行う抽出方法」
「火や熱源を使用するから難しい」
このような印象を持っている方も多いかも知れません。
ですが実際は、誰にでも簡単に出来るんですよね。
確かに火やバーナー、ハロゲンランプのような熱源を使用するので、それなりの対象年齢はあると思います。
しかし難易度的には「熱湯を使ってカップラーメンを作る」程度のものです。
ですので、サイフォンは誰にでも淹れることが可能だと僕は考えています。
器具さえあれば誰にでもできますから安心してください。
それではサイフォンについて解説します。
サイフォンの歴史は、とても深く、一番古い説では”古代エジプト”という説もあるくらいです。
しかしもっとも有力な説は、1840年頃のイギリス・スコットランドの造船技師が考案した「ナピアー式サイフォン」が有力だそうです。
特許については、フランスのヴァシュー夫人という方が「ガラス風船型サイフォン」の特許を取得しています。
ちなみにサイフォンの形状は3型あり
・ガラス風船型サイフォン
・ナピアー式サイフォン
・天秤式サイフォン
の3型があります。
参考記事:Wikipedia コーヒーサイフォン – Wikipedia
現在でもよく見かける一般的なサイフォンの型は、「ガラス風船型サイフォン」です。
ネーミングはちょっとイケてないかもしれませんが、ブルーボトルコーヒーや丸山珈琲で使用されている型もこの形状となっています。
では次にサイフォンコーヒーの特徴を見ていきましょう。
【サイフォンコーヒーの特徴】
・サイフォンコーヒーは、蒸気圧を利用し、そのバキューム効果によってコーヒーの抽出を行う。
・多くのサイフォンで使用されているフィルターは、ネルドリップと同様の「ネル生地」
・フィルターにネル生地を使用していることと、蒸気圧のバキューム効果によってコーヒーオイルが一緒に抽出される。
・熱源を使用しながらの高温抽出にも関わらず、抽出時間の短さやコーヒーオイルを含むことから、その味はまろやかな印象の味になる。
・実験のような見た目のため、パフォーマンス性も高い
以上のような特徴がサイフォンにはあります。
詳細な解説記事は、下記リンクからどうぞ。
【サイフォンによるコーヒーの抽出方法】実は簡単!写真付きで解説!
自宅でサイフォンコーヒーを扱う人も少ないため、サイフォンでコーヒーを淹れればお客様にも喜ばれるはずですよ。
【デミタスコーヒーの淹れ方】
「デミタスコーヒーって缶コーヒーじゃないの?」
このような印象を持っている方も多いかも知れませんね。
この抽出方法もとても歴史があって面白いですよ。
実はこのデミタスコーヒーの誕生には、かの”ナポレオン”が関係しているんです。
19世紀は1806年にナポレオンによる”大陸封鎖令”が出され、フランスの植民地からのコーヒー豆不足が起こり、当時のヨーロッパではコーヒーの代用品が出回るようになります。
これが原因となり、やがてデミタスコーヒーの誕生に繋がります。
※「デミタス」という言語はフランス語で、[demi=半分の][tasse=コーヒーカップ]という意味です。
では次にデミタスコーヒーの特徴を見ていきましょう
【デミタスコーヒーの特徴】
・ネルドリップと同様、ネル生地をフィルターとして使用
・ドリップの代表的な工程である”蒸らし”がない
・点滴ドリップと呼ばれる注湯の仕方で、一滴一滴ゆっくりと抽出していく
・淹れる量にもよるが、一杯分約50mlを約5分という長い時間で淹れる。
・抽出時間が長いため、多少の集中力を使う
・少量で単純に”濃いコーヒー”が特徴
・エスプレッソとは違う
以上のような特徴があります。
デミタスコーヒーは、主に食後に飲むコーヒーとして現在でも親しまれていますね。
僕は精神集中したい時なんかに、このデミタスコーヒーで抽出したりしています。
デミタスコーヒーの詳細は下記リンクからどうぞ。
【美味しいコーヒーの淹れ方】デミタスコーヒーの作り方【簡単解説】
一度は試していただきたいコーヒーの淹れ方ですので、ぜひ挑戦してみてください。
【フレンチプレスの淹れ方】
ここからはフレンチプレスでのコーヒーの淹れ方を解説します。
この器具も歴史がとても深く、シンプルですが美味しいコーヒーを淹れられますよ。
抽出の仕方は「浸漬式」での抽出になり、とても簡単で誰にでも淹れることができるコーヒー器具です。
ちなみに日本では”紅茶”にも盛んにこのフレンチプレスが使用されていますが、実はフレンチプレスという器具は紅茶の器具ではありません。
もともとコーヒーを抽出するために考案された器具なんです。
フレンチプレスの原型はフランスで出来たと考えられていますが、特許については1929年にイタリア人デザイナーの「アッティリオ・カリマーニ」という人が取得しています。
この器具も100年超えの歴史を持つ器具なんですね。
海外ではこのフレンチプレスにはさまざまな呼び名があり
・プレスポット
・カフェプレス
・コーヒープレス
・コーヒープランジャー
と上記のように呼ばれています。
日本で一般的に使われている「フレンチプレス」は、主にアメリカやカナダでの呼び方になります。
ではフレンチプレスの特徴についてです。
【フレンチプレスの特徴】
・紙やネル生地といったフィルターとは違い、金属フィルターを使用しているためコーヒー本来の味が楽しめる。
・金属フィルターのため、コーヒーの”微粉”までカップに入ってしまうので好みがわかれる。(微粉で舌がザラつくなど)
・「浸漬式」で抽出するため、淹れること自体は簡単(お湯を注いで待つだけ)
・飲み方に注意が必要(カップ底に微粉が溜まるため、最後まで飲み切らない)
以上の特徴があります。
また、器具によっては”インテリア性”の高いものもあったりして自宅のキッチンなどに置いておくだけでも絵になりますよ。
フレンチプレスの詳細は下記リンクからご確認ください。
【フレンチプレスでのコーヒーの淹れ方】簡単で美味しい抽出方法【詳細解説】
誰にでも簡単にコーヒーを淹れることができる器具なので本当にオススメですよ。
【エアロプレスの抽出方法】
エアロプレスというコーヒー器具は、2000年代に発表された比較的新しい抽出器具です。
この器具の特筆すべき点は、フリスビーの会社が作った抽出器具という点です。
アメリカの「エアロビー(AEROBIE)社」というアウトドアメーカーが開発したコーヒー器具なんです。
ここの創業者である”アラン・アドラー氏”は、コーヒーについては素人だったそうですが、美味しいコーヒーが淹れられないかと独自に研究したみたいです。
こうして誕生したエアロプレスですが、発売以降世界中のバリスタやコーヒー関係者の間で話題となり、瞬く間に普及していきました。
そして販売台数も約1000万台を突破する大ヒット商品になったんです。
今ではエアロプレスの世界大会も開催されるなど、その抽出レシピの幅広さも魅力となり世界中で使用されています。
また、抽出の仕方自体にもいくつかあり、公式の淹れ方とは違いエアロプレスを”逆さ”にして淹れる「インヴァート方式」なんていう方法もあったりして非常に面白い器具です。
コーヒーは”透過法”と”浸漬法”に大別されますが、エアロプレスは”浸漬法”に属します。
そして「プレス系」のコーヒー器具でもあり、空気圧で押し出すようにしてコーヒーを抽出するのが特徴です。
このことから、よりコーヒーの”甘み”や”香り”を引き出しやすくなっています。
メリット・デメリットとして
【メリット】
・淹れていて非常に面白い
・軽い作りのため、扱いやすい
・レシピ通りに淹れれば誰でも美味しく淹れられる。
・お手入れが楽
・丸洗いできるので清潔
【デメリット】
・力が必要になるため、女性には少々ネック
・基本的には、一人分を淹れるため大人数には向いていない
・レシピに従わず淹れた場合、美味しくなくなる可能性も
・スッキリとしたコーヒーが好みの人には向かない
上記のようなメリット・デメリットがありますのでよく検討なさってください。
エアロプレスで淹れるコーヒーをもっと詳しくご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
【エアロプレス】おすすめレシピを紹介!斬新な珈琲器具で淹れてみよう!
レシピや技術で使いこなせば、デメリットに挙げたようなことも多くカバーできたりするので、最高のコーヒー器具になり得る可能性も秘めていますよ。
ぜひ素敵なコーヒーライフに活かしてみてください。
【マキネッタの抽出方法】
ではイタリアからのコーヒー器具”マキネッタ”です。
このコーヒー器具は、通称「直火式エスプレッソマシン」と言います。
その名の通り「火」を使用する器具です。
マキネッタという器具は、イタリアではかなり流通しているコーヒー器具で、一家に一台はあるというように言われています。
※ちなみにマキネッタは、「直火式エスプレッソマシン」の総称です。
このマキネッタのシェアNo.1は、「ビアレッティ社」が有名ですね。
代表モデルとして、「モカエキスプレス」や「ブリッカ」というモデルが人気です。
また、直火式エスプレッソマシンとは言うものの、カフェなどにあるような機械式のエスプレッソマシンで抽出されたエスプレッソとは別物です。
機械式エスプレッソマシンが抽出時の圧力が9気圧に対して、マキネッタの抽出圧は2気圧程度なのでエスプレッソとは異なります。
イタリアでは、機械式エスプレッソマシンで淹れたものを「エスプレッソ」と呼び、マキネッタで淹れたものを「モカ」として言い分けています。
次にマキネッタの特徴です。
【マキネッタの特徴】
・ドリップコーヒーなどで淹れるコーヒーより”濃いめ”のコーヒーが楽しめる。
・「火」を使用して淹れるため、楽しさがある。
・濃いコーヒーが抽出できるため、お湯で薄めて「アメリカ―ノ」としても美味しく飲める。
・「火」を使い抽出時や抽出後も本体が熱くなるため、火傷や火事の注意が必要
・洗剤を使用しての洗いは厳禁
以上がマキネッタの特徴になります。
マキネッタが「火」を使用する理由は、蒸気圧を利用するためです。
もちろん機械式のエスプレッソマシンの圧力には劣りますが、蒸気圧を利用しているところから「直火式エスプレッソマシン」と呼ばれているのでしょう。
使い方さえ間違えず、注意すべきことを守りさえすれば美味しい「モカ」を淹れることができますので、僕は大好きなコーヒー器具の一つです。
マキネッタの詳細は下記リンクからご覧ください。
【マキネッタで淹れる】アメリカンコーヒー・アメリカーノの美味しい淹れ方
普段のコーヒーより少しリッチな気分も味わえるので、非常にコーヒーライフが豊かになりますからぜひ使ってみてくださいね。
【水出しアイス珈琲の作り方】
本記事の最後は、夏に大活躍する「水出しアイスコーヒー」の作り方です。
この記事の最初の方では、「急冷式のアイスコーヒー」をご紹介しましたが、あれはドリップ方式で水出しとは抽出方法が違います。
水出しはその名の通り「水」でコーヒーを抽出します。
抽出方式は「浸漬式」にあたり、急冷式の「透過式」とは大きく異なります。
しかしながら「浸漬式」は、「透過式」に比べて簡単で工程数も少ないので、非常におすすめの抽出方法です。
抽出の仕方については、コーヒー豆を粉に挽いて適量の常温水に粉全体を浸してしまえばあとは時間を置いて抽出液を”濾して”終わりです。
このように非常に簡単にできるアイスコーヒーですので、どなたでも美味しく作ることが可能です。
では水出しアイスコーヒーの特徴を見ていきましょう。
【水出しアイスコーヒーの特徴】
・常温の水で長時間かけて抽出するため、香り高く、コクがあってまろやかに仕上がる。
・急冷式がスッキリとするのに比べると非常に味が豊か
・ドリップ式で抽出するより使用するコーヒー量が多い
・仕込んでから長時間置くため、すぐに飲むことはできない。(少なくても6時間)
以上のような特徴があります。
僕個人の意見を言わせていただければ、ゴクゴク飲みたい時は「急冷式」で、ゆっくりまったりと飲みたい時は「水出し」というように作り分けています。
どっちの作り方も当然夏におすすめですから、ぜひ作ってみてくださいね。
水出しアイスコーヒーの作り方の詳細はこちらをどうぞ。
【水出しアイスコーヒーの作り方】知れば得する!自宅で簡単お店の味!
自宅でもお店のようなアイスコーヒーが作れますよ。
【ま と め】
いかがだったでしょうか。
この記事の中で気になるコーヒーの抽出方法が見つかったなら嬉しいです。
また、今までなかなか上手く淹れることができなかった人の悩みの解消になっていればとても嬉しく思います。
今回は”まとめ記事”としてさまざまなコーヒーの淹れ方を解説してきました。
こうやって見てみるとコーヒーって本当に奥が深く、楽しいものですよね。
ぜひ今回の記事を参考に素敵なコーヒーライフを楽しんでください。
では以上で終わります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
美味しいコーヒー豆をお探しの方はこちらをどうぞ。
【厳選】ここは美味しい!珈琲豆の通販おすすめ3選【実飲検証済み】
「概要欄」のおすすめコーヒーグッズはこちらから。
概要欄【おすすめコーヒーグッズ】
ではまた次の記事で!
KINEOでした。
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A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
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