【自宅でラテアート】作り方やコツを解説!独学でも必ずできます!

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こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。

自宅でラテアートに挑戦している方の中には、「独学」で黙々とチャレンジしている方も多いのではないでしょうか。

実は僕自身も独学でラテアートに挑戦して今に至ります。

そんな経験から

・ラテアートを上手く描く”コツ”

・困った時はどうしていたのか?


などをこの記事で解説していこうと思います。

僕と同じように独学でチャレンジしている方のタメに少しでもなればと思います。



ちなみに当ブログ内で使用しているラテアートの画像は、ほとんどが僕のラテアートの画像です。

ぜひ最後までご覧いただいて参考にしてください。

それでは本題へいきましょう。

目次

【自宅で本格的なラテアートに挑戦しよう!】



ラテアートはプロのバリスタだけのスキルと思っていませんか?

実際にはそんなことありません。

”アマチュア”という部類にはなるでしょうけど多くのプロ以外の方がラテアートに挑戦しています。

僕も自宅でラテアートに挑戦して今のスキルを身につけました。

そんな僕が現在では、同じように自宅でラテアートに挑戦している方にコンサルさせていただいています。

その経験から、この記事で多くの方の疑問や悩みの解決になれば嬉しく思います。

『ラテアートとは?』



ラテアートとは、大きく2種類の手法にわけられます。

一つは
「フリーポア・ラテアート」

もう一つは
「エッチング・ラテアート」


上記2種類の手法があります。



「フリーポア・ラテアート」とは、ミルクピッチャー(ミルクジャグ)のみを使用してカップの中でミルクの”対流”を利用してアートを描く手法です。


「エッチング・ラテアート」は、先の尖ったピックという道具や型板(アートプレート)、または、チョコソースやココアパウダーを使用して描く手法です。


一般的にはフリーポア・ラテアートの方が難易度は高く、ラテアートの大会などで競われるのもフリーポアが主流となっています。

▼ラテアートの”ハート”の作り方(動画付き)
【ラテアートでハートを作る方法】コツを覚えれば誰にでも出来ます!


『ラテアートの歴史』



ここでは「ラテアートっていつから始まったの?」ということで、ラテアートの歴史を解説していきます。

1901年に”ルイジ・ベゼラ”という人がエスプレッソマシンを開発しました。

そして1903年にその特許を買い取ったのが、現La Pavoni(ラ パボーニ)の創業者である”デジデリオ・パボーニ”でした。

そして1906年に「イタリア・ミラノ万博」の場で、この世で初めてのエスプレッソが公式に提供されました。



そのエスプレッソにスチーミングしたミルクを注いで作られたのが「カプチーノ」でした。

ちなみにカプチーノは、ミラノ万博ですでに提供されていたそうです。


「cuppccino(カプチーノ)」は、修道士が着る修道服「cappuccio(カップッチョ「頭巾、フードの意」)」が語源とされている。


白いミルクの周りをエスプレッソが囲んでいる様子が、頭頂部のみを剃髪した修道士の頭に似ているため、という説もあるようです。(フランシスコ・ザビエルのような)

参考:Wikipedia カプチーノ – Wikipedia

そして今から30年以上前の1985年頃、イタリアン・バールのバリスタがカプチーノの上に”ハート”を描いたのがラテアートの始まりです。

こうして生まれたカプチーノやラテアートは、世界各国で流行します。

アメリカでは、カフェラテが多く飲まれていたためカフェラテでもラテアートが描かれるようになりました。



このようにしてラテアートは、カプチーノだけでなく多くのエスプレッソ系ドリンクで描かれるようになっていきます。

そしてそれから約10年後にラテアートは日本へ入ってきます。

国内初のラテアートが提供されたのは、やはり東京でした。

こうして日本でもラテアートは多くの人達に愛されるようになったんです。



現在では「ワールド・バリスタ・チャンピオンズシップ」に代表されるように、世界中のバリスタがラテアートの技術を競い合う大会が盛んに開催されています。

「視覚・嗅覚・味覚」を効果的に刺激するラテアートは、みんな大好きですよね。

▼ナノフォーマー(Nano Foamer)でラテアートをする選択肢もあり
【ナノフォーマーをレビュー】ラテアートに最適か⁉︎その実力やいかに⁉︎


【ラテアートの作り方】



ここからはラテアートの作り方について解説していきます。

特に初心者の方を対象に解説していますのでぜひ参考にしてください。

『フリーポア・ラテアートの作り方』



フリーポア・ラテアートは、ワンショット分のエスプレッソにスチーミング済みのミルクを注いでアートを描きます。

ミルクピッチャーからミルクを注ぐだけでアートを描くのです。

ここでは「ハート」のラテアートの手順を解説します。

※ここではキメの細かいフォームミルクができていることが前提となっています。

▼ミルクのスチーミングの詳細記事(動画付き)
【ラテアートのスチーミング】上手にミルクを作るコツを解説します!



手順1
使用するカップにエスプレッソを抽出します。



手順2
カップを傾けた状態で、ミルクピッチャーを少し高い位置にしてミルクを注ぎ入れます。(この時エスプレッソのなるべく中央にミルクを落とす)



手順3
ミルクとエスプレッソを混ぜ合みながらほど良い量までミルクを注ぎます。(液面を上げる)



手順4
いい位置まで嵩(かさ)を上げることができたら、一度ミルクを注ぐのをやめます。



手順5
ミルクピッチャーがカップの”縁(フチ)”に触れるくらいの位置でフォームミルクを注ぎます。(この時ミルクの流量が弱くならないように注意)



手順6
ピッチャーをそのままの位置で一呼吸ほど”タメる”と、液面にフォーム(泡)が浮いてきますので、ミルクピッチャーの高さを変えずに少しだけ前に押し込みます。(これによりハートの”くぼみ”ができる)



手順7
押し込んだ位置から垂直にミルクピッチャーを持ち上げ、さらにカップの反対側の”縁(フチ)”を目がけてミルクで水面を切るようにして注ぐのをやめます。(ハートの尻尾ができる)



手順8
ハートのラテアートの完成です。




以上がフリーポア・ラテアートの「ハート」の作り方です。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

▼こちらの記事では、”ハート”を動画付きで解説してます。
【ラテアートでハートを作る方法】コツを覚えれば誰にでも出来ます!



『エッチング・ラテアートの作り方』



では、エッチング・ラテアートの作り方です。

ここでは可愛らしい「クマ」のアートを解説していきます。

※フリーポアと同じようにキメの細かいフォームミルクが前提となっています。

手順1
カップにエスプレッソを抽出します。


手順2
カップを少し傾けた状態でミルクとエスプレッソを混ぜ合わせていきます。

手順1、2は、フリーポアの時と同じ


手順3
混ぜ込みながら、ほど良い量までミルクを注ぎ”嵩(かさ)”を上げ、一度ミルクを注ぐのをやめます。



手順4
「ハート」の要領と同じく、カップの”縁(フチ)”にミルクピッチャーが触れるくらいの位置からフォームミルクを注いでいきます。(ミルクの流量に注意)



手順5
いい大きさまでフォーム(泡)が広がったら、一度ミルクを注ぐのをやめてフォームの”ヘコみ”に目がけてもう一手「丸」を入れ込みます。(クマの口の部分ができます。)



手順6
ミルクピッチャーとカップを置いて、小さじなどを使用してクマの”耳”をつけます。



手順7
耳をつけ終わったら、ピック(なければ爪楊枝)を使用して”目”や”鼻”を描いていきます。



手順8
顔のパーツをすべて描き終わったら完成です。

ちなみに手順7の場合、”クレマ”を利用してもいいし、”チョコソース”などを利用しても大丈夫です。




以上がエッチング・ラテアートでの「クマ」の作り方になります。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

【ラテアートの”コツ”とは?】



ここからはラテアートを作る上での”コツ”について解説していきます。

コツを少し知るだけで大きく伸びることも十分にありますから、ぜひ隅々まで読んでみてください。

実際に僕もこのコツを知ってから伸びていきましたので、知っているのと知らないのとでは大違いですから、ぜひ取り入れてみてください。

『技術的な”コツ”』



まず大前提として覚えていて欲しいことは、ラテアートには「キメの細かいフォームミルクが超重要」ということです。


質の高いフォームミルクさえ出来てしまえば、当然ですがあとは描くだけになります。

ラテアートは、表面上「アート」に目がいきがちですが、実際はそうではなく「いかにフォームミルクの精度を上げるか」なんです。

世界的なバリスタのようなレベルでは、もちろんこの限りではありませんが、ラテアートの初心者は「まずは何より質の高いフォームミルクを作れる」ようにする方が上達の近道です。

それから、そもそもラテアートは”飲み物”です。



ラテアートを作ることにとらわれ過ぎて、冷めてフォーム(泡)も分離してしまうような残念な飲み物になってしまっては本末転倒です。

キメの細かいフォームミルクで素早く描かれたアートによって適温を保ち、美味しく味わってもらいながらラテアートを楽しんでもらうということを忘れてはいけません。


そして経験していくとわかりますが、質のいいエスプレッソとキメの細かいフォームミルクを作ることができれば不思議とラテアートも上手くいく傾向にあります。

また、「ラテアートが上手に描けているラテは味も良い」ということが言えるんです。



なぜなら上手なラテアートには、「エスプレッソもフォームミルクも出来が良い可能性が高い」と言えるからです。

「ラテアートは”見た目”だけのもの」というのは大きな間違いです。

ラテアートの出来・不出来は味に比例すると僕は考えています。

以上のことから「いかにフォームミルクの精度を上げるか」が超重要事項ということが理解できたと思います。



ではキメの細かいフォームミルクはどう作るか、を解説していきます。

お使いの機種によって違いはあると思いますが、基本はどれも同じですのでよく覚えておいてください。

※画像では「デロンギ・デディカ EC680」を使っています。

▼まずはミルクピッチャーに適量のミルクを入れます。


▼スチームの準備ができたら、一度「空ぶかし」をしてノズル内に溜まったお湯を排出します。



▼次にミルクピッチャー内のミルクにスチームノズルを”やや深く”差し込みます。


▼スチームをスタートしたら、最初の数秒はミルクを回転させるようにスチームします。(この数秒間は泡立てない)


▼ミルクが回転を始めたのを確認してから徐々にミルクピッチャーの位置を下げます。(泡立てを始める)


▼この時のスチーム音をよく聞き、「チッチッチ」っという小さな音を意識してスチーミングします。※大きな音で「ボコボコ」させるのは良くありません。


▼次にフォーム(泡)の量を目で確認して、良ければスチームノズルを深く差し込みあとは”撹拌”だけに専念しましょう。


▼最後にミルクピッチャーに触れている手が「熱い」と感じたところでスチーミングをやめます。(ピッチャーを持ってられないくらいが適温です)


▼出来あがったミルクをクルクルと回して空気に触れさせることで、艶のあるフォームミルクが完成します。



以上がミルクのスチーミングの流れです。

スチーミングの”キモ”となるのは、「前半でいかに粗い泡を作らず細かい泡を作りだし、後半で撹拌に専念できるか」です。


そして攪拌には、”スチームノズルの角度”と”スチームのパワー”が重要になります。

※「どうやってもミルクが回転しない」場合は、そもそも機種自体のスチームのパワーが弱いことが考えられます。

とりあえず初心者の方は、まずミルクを上手に回転させられるように”撹拌”の練習をしましょう。

“撹拌”の練習にはミルクを使うのではなく、水を使用することをおすすめします。


最後にもう一度おさらいしましょう。

・ミルクピッチャーに適量のミルクを注ぐ
 
・最初はスチームノズルを深く差し込んでスチーミング開始
 
・ミルクが回転するのを確認したら少しずつミルクピッチャーの位置を下げる。
 
・「チッチッチッ」という音を意識してフォーム(泡)を作っていく
 
・適量のフォーム(泡)を確認したら再度スチームノズルを深く差し込む
 
・あとは撹拌に専念してミルクピッチャーに触れている手が熱くなったらスチーム終了
 
・フォームミルクをクルクル回して空気に触れさせて”艶”を出して完成



上記の工程に沿って実践してみてください。

▼こちらの記事では動画付きでもっと詳しく解説しています。
【ラテアートのスチーミング】上手にミルクを作るコツを解説します!


『どうしてもわからない時はどうする?』


ここでは”壁”にぶつかってしまって

「どうしてもわからない…」

「どうしてもうまくいかない…」

といった方へのアドバイスです。

もちろん僕の経験上のアドバイスですので、参考程度に聞いていただければと思います。

そしてここでは機種の性能は除外して解説をしていますのでご了承ください。

以下は僕がスランプの時にとっていた行動です。

・とにかく上手い人の動画を見まくる。

・なにか掴めるまでラテアートを一旦やめる。(情報収集に努める)

・なにか掴んだら思い切りラテアートをやりまくる。



上記のことを実際にスランプに陥った時に実践していました。

ラテアートって定期的にスランプが来るんですよね。

少し幼稚な表現ではありますが、特に参考にしていただきたいのが「とにかく上手い人の動画を見まくる」というところです。

ここで大切なのはもちろんただ見ているワケではなく、”いかに自分との違いを見つけられるか”です。

観察力を最大化して動画を見てみましょう。



動画を見るポイントは

・上手い人がやっていて自分がやっていないこと

・自分がやってしまっていて上手い人がやっていないこと


・上手い人のフォーム(体勢)


・ミルクピッチャーの振り方


・フォームミルクの違い

以上の点に注目して動画を見るといいと思います。

今の世の中はラテアートが上手い人の動画はいくらでも落ちています。

その無料で落ちている参考動画から”いかに自分が吸収できるか”が無料動画を見る上での大切なポイントです。

僕はスランプに陥った時には、ずっと上記のことを実践していました。

ですので、僕と同じようにスランプに陥った時には、無料動画もそうですが他にも無料で落ちている教材に注視して乗り越えていってください。

ラテアートって本当にちょっとした”キッカケ”ですごく伸びるんです!

当然ながら”諦めない”という強い気持ちも大切ですよ。


【ラテアートの魅力】



最後に僕が考えるラテアートの魅力について解説します。

僕は最初からラテアートに魅入られてたワケではなく、ラテアートという存在を少し知っていた程度でした。

ラテアートをやる”キッカケ”になったのは、エスプレッソの存在があったからです。

コーヒーというのはご存知かも知れませんが、”ドリップ系””エスプレッソ系”に大別されます。

当時の僕は、このどちらも学ぶ必要があると考えました。

このことから、より深くコーヒーを知りたかったのでエスプレッソを学び始めたんです。



やがて自宅でエスプレッソを抽出するようになり、「これならラテもできるな、じゃあラテアートもやってみよう!」となったのが僕のラテアートの始まりです。

正直最初は舐めていました。

「たぶんそんなに時間かからずできるでしょ」なんて調子で始めてみたものの、ご想像の通りいつまで経っても惨劇の繰り返し。

「こんなに難しかったんだ…」という思いとともに持ち前の”負けず嫌い”に火が入りのめり込んでいきました。

今ではそれなり?にできるようになりましたが、はじめたての頃は”出口の見えない迷宮”に入り込んだ気持ちとフラストレーションで一杯でした。



しかしラテアートに没頭していくうちに気付きました。

自分のコーヒーへの情熱の深さを知るのと同時に、知識や技術が以前に比べて身についていることを。

例えば「ラテアートが上手くできているラテは、味も美味しい可能性が高い」といったことも、自分自身が実践しているからこそ気付けたことでした。

ラテアートは単に見た目のパフォーマンスだけではありません。

繰り返しになりますが、ラテアートが上手いということは

・ミルクのスチーミングが成功している。

・エスプレッソが上手く抽出できている。


・エスプレッソとフォームミルクがいい割合で合わさっている。


・エスプレッソとフォームミルクがきちんと出来ているため口当たりの質感がいい

以上のようなことが言えます。

ラテアートが上手いということが味に直結しているのです。

このことからも僕は一層ラテアートにのめり込むようになりました。

美味しいラテやカプチーノは、「淹れ手の技術と知識の結晶」なんですね。



コーヒー界にラテアートが誕生してからまだ30年ほどですが、こんなにコーヒーの魅力を凝縮している飲み物はそうありません。

この記事をご覧になっているあなたも、ぜひのめり込んでその魅力をたっぷりと味わってくださいね。

【ま と め】



ここまでラテアートについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

少しでもラテアートに関しての疑問などの解消に繋がったなら幸いです。

また、後半では「ラテアートの魅力」について僕自身の経験をもとに解説させていただきました。

これからラテアートを始めたい方はもちろん、もうすでにラテアートに取り組んでいる方の参考になっていればとても嬉しく思います。



記事の冒頭でも伝えましたが、ラテアートはプロのバリスタだけの技術ではありません。

独学で取り組んでいる方にも必ずできる技術です。

また、ラテアートに挑戦することで得られる技術や知識は、ラテアートだけにとどまりません。

コーヒーの幅広い知識にも繋がっていきますので、ぜひ自信を持ってラテアートに挑戦・継続していってくださいね。

諦めないで継続して掴み取った時、あなたの人生においてとても貴重な経験と財産になるはずですよ!


それでは今回は以上で終わります。




▼関連記事はこちらをどうぞ。
【ラテアートに自宅で挑戦】必ず必要な道具を解説!揃える物はコレだ!


▼ラテアートの練習に関する記事はこちらから。
【ラテアートの練習法】本格的にやるなら本腰入れるしかないという真実


▼フリーポアにおすすめの機種はこちらから。
【家庭用エスプレッソマシンでラテアート】フリーポアに最適な機種5選!


▼「概要欄」のコーヒーグッズはこちらから。
概要欄【おすすめコーヒーグッズ】


最後までご覧いただいてありがとうございました。

それではまた次の記事で!


KINEOでした。

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