こんにちは。A&K COFFEEのKINEOです。
最近は自宅でコーヒーを淹れる人がだいぶ多くなってきた印象です。
そんな中「いつもと違ったコーヒーのドリップがしたい!」という方には、今回紹介する”デミタスコーヒー”をおすすめします。
普段からドリップで抽出している方なら少し器具を揃えるだけで、あとは”抽出の仕方”を変えるだけでできますよ。
自宅にいながら”古き良き喫茶店の味”を再現することが可能です。
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
ゆっくりと集中してコーヒーを抽出するなら、デミタスコーヒーはうってつけですよ。
ぜひ最後までご覧いただいて参考にしてくださいね。
それでは、さっそく本題へ行きましょう。
【美味しいコーヒーの淹れ方】デミタスコーヒーの作り方
そもそも、デミタスコーヒーって何でしょうか。
おそらく大抵の人は、”デミタスコーヒー”という名前は知っていても説明できる人は少ないかと思います。
缶コーヒーでその名を知ったという人も少なくないんじゃないでしょうか。
デミタスコーヒーって何?
それでは、簡単に解説していきます。
まず歴史についてですが、かなり長い歴史があり、あのナポレオンの時代まで遡ります。
19世紀、1806年にナポレオンの大陸封鎖令により、フランスの植民地からのコーヒー豆不足が起こり、当時のヨーロッパではコーヒーの代用品が出回ります。
しかし、なんとかコーヒーを提供できないかと、イタリアのローマのカフェグレコという人が考案したのが、”通常のカップよりも小さなカップで提供する”というものでした。
これがデミタスコーヒーの誕生になります。
こんな歴史的背景のあるコーヒーだったんですね。
原料不足で生まれたデミタスコーヒーは、当時は通常よりも小さなカップ(通常より少ない)ということだけでしたが、今では、濃いめに淹れた少量のコーヒーとなって人々の間で定着しました。
特に食後のお茶的な感覚で、この濃い少量のコーヒーを味わうことが多いと思います。
このデミタスコーヒーのお陰で、アンティークのデミタスカップも作られていったんでしょうね。(僕はアンティーク物が大好きです)
ちなみに、デミタスはフランス語です。[demi=半分の] [tasse=コーヒーカップ]という意味です。
ザックリですが、これでデミタスコーヒーの歴史の解説を終わります。
では次は実際にデミタスコーヒーを淹れていきましょう!
デミタスコーヒーの作り方
いつもより少し抽出時間がかかるだけで、淹れ方自体は簡単ですのでやってみましょう。
ちなみにデミタスコーヒーというのは通常ネルドリップで淹れるのですが、ペーパーでもできますので安心してください。
準備する物
準備するものについては、これだけです。いつものドリップとそんなに変わらないですよね。
抽出手順
一滴一滴の点滴のようにお湯を注いでいきます!
そして、通常のドリップには「蒸らし」という工程がありますが、このデミタスコーヒーの点滴抽出には「蒸らし」の工程は必要ありません。
最初から最後まで、ひたすらお湯を点滴でドリップしていきます。
約50mlという少量を、ゆっくりと5分くらいかけて抽出していきます。
このじっくりゆっくりとした点滴抽出をするから少量でも濃いコーヒーとなるので、焦らずにゆっくりと抽出していきましょう。
デミタスコーヒーのポイント
それでは、デミタスコーヒーを作る上でのポイントです。
- コーヒー豆の量はお好みで(最初は10gくらいから始めて徐々に自分好みの濃さにしましょう。)
- 使用するコーヒー豆は中深煎り以上を使用する。(焙煎の浅い豆はデミタスコーヒーに向いていない為)
- コーヒー豆の挽き目は、中細挽き~中挽き
- 通常はネルドリップで抽出する。(ペーパードリップでも可能)
- お湯は70度~80度の間くらいで
- 抽出時は点滴で抽出する(じっくり、ゆっくり)
- 少し集中力が必要
- 無心になる
以上がデミタスコーヒーを淹れる上でのポイントになります。
そんなに難しくないので、ぜひ覚えてみてくださいね。
ま と め
では今回のまとめです。
冒頭で解説したように、デミタスコーヒーの歴史はあまり知られていませんが、とても長い歴史があります。
エスプレッソの誕生が1901年ですので、その100年も前から存在してるコーヒーなんです。
ちなみにエスプレッソとデミタスコーヒーは同じ少量の濃いコーヒーということで似てはいますが、全くの別物です。
この二つはそもそもの抽出のアプローチがそれぞれ違いますので。
デミタスコーヒーは上記の通り、ドリップ形式で濃いめのコーヒーを抽出しますが、エスプレッソは9気圧という圧力を使ってコーヒーを抽出します。
使用する器具もそれぞれ違いますので、別物ということです。
味はと言うと、濃い目なのにマイルドで、ほど良い苦みと甘さを感じるトロッとしたコーヒーで、まさに食後なんかにピッタリのコーヒーかなと思います。
エスプレッソとは違った深い味わいで非常に美味しいですね。
ヨーロッパでは食後のお茶みたいなことを言いましたが、本当にそんな感じです。
日本の喫茶店では、まだまだ古くからの抽出にこだわったデミタスコーヒーを出すお店もあるようなので、そういったお店に飲みに行くのも良いかもしれません。
ですが、僕はやっぱり自宅で自分で淹れてみてほしいなと思います。
コーヒーへの理解も深まりますし、何より自分で淹れた方が楽しいですから。
ということで今回はこの辺にしようと思います。
ネルドリップをご自身の抽出器具のレパートリーに加えておくとコーヒーの抽出方法の幅が広がりますので、ぜひ揃えてみてくださいね。
是非お家で美味しいデミタスコーヒーを淹れてみて下さいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
自宅でのコーヒーに関連する記事はこちらからどうぞ。
【自宅コーヒーの始め方】揃える物は何が良い?絶対に必要な物は?【徹底解説】
美味しい珈琲豆をお探しの方はこちらをどうぞ。
【厳選】ここは美味しい!珈琲豆の通販おすすめ5選【実飲検証済み】
コーヒーと合う美味しいお供を厳選した記事はこちらからどうぞ。
【コーヒーに合うおすすめスイーツ】知って得する!贈り物にも喜ばれる逸品!
「概要欄」に載せているオススメのコーヒーグッズもご覧くださいね。
概要欄【おすすめコーヒーグッズ】
ではまた次の記事で!
KINEOでした。
【A&K COFFEE】からのお知らせです。
この度、コーヒー豆の完全受注焙煎のオンラインショップを始めさせて頂きました。新鮮かつ高品質なコーヒー豆をお求めの方は下記リンクからどうぞ!
https://akcoffee.shop
A&K COFFEEのKINEOです。ドリップ・焙煎・エスプレッソ・ラテアートまですべて独学で身に付けてきました。現在は東京都板橋区で念願だった『自家焙煎カフェ』を運営、『自家焙煎珈琲豆のオンラインショップ』とこの『珈琲ブログ』も運営しています。他にもビンテージ・アンティークに精通し、コーヒーカップの収集も趣味の一つです。この『珈琲ブログ』は、コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し、たくさんの人と共有することを目的に運営しています。あなたの素敵なコーヒーライフの参考になれば嬉しいです。
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] デミタスコーヒーの詳細は下記リンクからどうぞ。【美味しいコーヒーの淹れ方】デミタスコーヒーの作り方【簡単解説】 […]
[…] デミタスコーヒーの事を知らない方もいるかも知れませんが、こちらの記事ではデミタスコーヒーの歴史から、誕生した理由、実際にご自宅での淹れ方の詳細を解説していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。【美味しいコーヒーの淹れ方】デミタスコーヒーの作り方【簡単解説】 […]
[…] 良かったらこちらの記事もどうぞ。【コーヒーの微粉取り】美味しいコーヒーへのひと手間【美味しいコーヒーの淹れ方】デミタスコーヒーの作り方【簡単解説】 […]